昨晩の海外

昨晩の海外市場は、ECBやBOEの政策金利の発表に対する利食いの動き、また、米10-12月期非農業部門労働生産性・速報値や週間新規失業保険申請件数が予想より強い結果となり、ドルに買い戻しが強まった。米10年物国債利回りは3.426%から3.334まで低下もこの範囲の動きに留まり、相場に対する影響は限られた。
 ドル円は、米長期金利の低下やクロス円の売りで128.08まで下落したが、一時128.91まで反発、その後はこのレンジでの推移に留まり、ユーロドルは、ECB理事会で、想定通り0.50%の利上げが発表されたが、声明で「3月も0.50%の利上げを実施する意向、ただその時点でその後の金融政策の道筋を評価する」とし、ラガルドECB総裁が「インフレ見通しに対するリスクはより均衡した」、「3月の0.50%の利上げ後は経過をみていく」したことで、来月以降の利上げ停止を睨んで、1.0886まで売りに押され、ポンドドルも、英中銀が0.50%の利上げを発表したが、1年と2年後のインフレ見通しが大幅に下方修正されたこと、ベイリー英中銀総裁も「インフレが転機を迎えた最初の兆しが表れている。インフレは今年低下し続けるだろう」と述べたことから、1.2229までじり安となった。
 一方クロス円は、NYダウがマイナス圏の推移となるも、ナスダックやS&Pが大きく反発するも、リスク志向の動きは強まらず、ユーロ円が140.09、ポンド円が157.19、オージー円は90.88、NZD円は83.20、カナダ円は96.38まで下落した。