今日の裏読み、表読み

昨晩は、FOMCの結果を受けてドル売りが優勢となった。ただ、結果は予想通りであり、パウエルFRB議長の発言は強弱入り混じるも、声明にはタカ派ムードが残っており、そこまでドルを売る必要があるかは不透明。追いかけてのドル売りは、若干危険な雰囲気となることは留意しておきたい。
 本日の金融政策としては、日本では、東京国際金融機構フォーラムに、中曽前日銀副総裁や清水日銀理事が出席する。発言が見えるかは不透明だが、もし一定の金融政策に対する見解が見えた場合、相場が反応する可能性に留意しておきたい。
 また、英中銀とECBが政策金利を公表する。両方とも0.50%の利上げが想定されているが、カナダ中銀やFOMCが、強い引き締め姿勢を緩める形となっており、もし想定通りの引き締めとなっても、ハト派的な声明や発言が見えると、ドルの巻き戻しのとなるか注目しておきたい。
 経済指標としては、豪12月住宅建設許可・着工許可件数、独12月貿易収支、スイス1月SECO消費者信頼感指数、加12月住宅建設許可件数、米国では、1月チャレンジャー人員削減予定数、第4四半期非農業部門労働生産性・単位労働コスト・速報値、週間新規失業保険申請件数、12月製造業新規受注と耐久財受注・改定値などが発表される。
 特別大きな注目はないが、週末の米雇用統計を睨むとチャレンジャー人員削減予定数、単位労働コストや週間新規失業保険申請件数などが弱い結果となった場合の一時的なドル売りには注意しておきたい。

戦略としては、ドル円は下落が進んでいるが、更に追いかけて売る状況ではなく、早期は128.40または、128円割れなどをストップに押し目買いから、上値は129.20前後がCapされると利食い優先で、売りは129.97をストップに129円ミドル方向まで売り上がって、ターゲットは、現状の安値を維持するなら買い戻しを優先したい。
ユーロドルは、大きくは反発も追いかける状況ではなく、早期は1.1033をストップに売場探しからターゲットは、それまでの高値圏となる1.0930-50ゾーンなどが維持されると利食いで、この位置の買いは不透明だが、維持が確認できれば買っても、しっかりと反発では利食い、買いの理想は1.08割れをストップに、1.08ミドル方向への調整となる。 
またポンドドルも反発したが、未だ1.2436-48のダブル・トップは守られている。対ユーロでの売りが圧迫している形だが、引き続き戻りはダブル・トップをバックに売り狙いから、1.23ミドルが維持されと利食いで、買いは1.2263-84をバックに買い場探しとなる。
一方クロス円は、レンジ気味の展開は変わらない。引き続き大きめの動きが出た場合に限って逆張り戦略を検討したい。一応現状は25日の安値、上値は27日の高値をストップ圏に、買いや売りを狙って、利食いを優先しながら検討したい。