今日の裏読み、表読み

本日は、今週の最大イベントとなる米FOMCの結果が公表される。市場のコンセンサスは、ほぼ0.25%の利上げで固まっており、これ自体は織り込みの範囲となるが、ただ、その場合も声明やパウエルFRB議長の記者会見などで、タカ派トーンが維持されるケース、またサプライズ的に0.50%の利上げが発表された場合、大きくドルの買い戻しにつながるリスクは考慮しておきたい。
 経済指標としては、中国の1月財新製造業PMI、トルコ1月製造業PMI、スイス1月製造業PMI、ユーロ圏各国の1月製造業PMI・改定値、英1月造業PMI・改定値、ユーロ圏1月消費者物価指数・速報値と12月失業率、米国では、MBA住宅ローン申請指数、1月ADP全米雇用報告、1月製造業PMI・改定値、1月ISM製造業景況指数や12月JOLTS求人件数、NZでは12月住宅建設許可件数などが発表されます。
 各国のPMIの格差によって相場が一定の動きを示す可能性はあるが、米FOMCを控えており影響は限られそう。一方米国では、1月ISM製造業景況指数の「50」割れが続くか焦点とるが、週末の雇用統計を控えて、1月ADP全米雇用報告や12月JOLTS求人件数なども注目を集めそう。特に米雇用環境は直近堅調が続いているが、こちらも米企業の人員削減の波は続いており、サプライズ的に弱い結果がリスクとなりそうだ。

本日の戦略としては、荒れた動きに注意して対応したい。
ドル円は、総じて130円を挟んだもみ合いが続いているが、本日これがブレイクする動きとなるか注目。その場合逆張りは避けておいた方が良いかもしれない。ただ、それまでは、引き続き127.23の安値と131.58の高値のブレイクが大きな焦点となるが、下値は129円が維持されると買っても、上値は131.58を越えないなら利食い優先。超えても132円台はしっかりと利食っておきたい。また割れるケースでは、127.23を睨むと買い直し場を探したい。一方上値は131.12や131.58を睨んで、反発では売りを狙っても、下げが甘ければ買い戻し優先。また超える動きでは順張りも検討されるが、吹き値ではしっかりと利食って、売りを検討するなら132.87をストップに検討したい。
ユーロドルは、反発が1.0930でCapされて調整も1.08を割れず堅調が続いているが、上値は引き続き1.0930をストップに、戻り売り場探し。ターゲットは1.080前後が維持されると利食い、この位置は買っても1.0761や1.0712をストップに検討する形だが、理想的に1.07前後からの買い下がりとなるが、この場合のストップは、1.0634や1.06割れなどとなるが、こういった下落では1.0930を越えるまでは、反発では利食いながら対応したい。
またポンドドルは、引き続き1.2436-48のダブル・トップが守られており、これを越えるまでは上値追いは厳しく反発では、ダブル・トップをバックに売り狙いから、1.2263-84が維持されると利食いも、割れるなら買いは1.22前後まで待つのも一考となる。この買いはストップは1.1839となることで、余裕を持って買い場を探すのが良さそうだ。
一方クロス円は、堅調な流れが続いているが、比較的レンジ気味の展開は変わらない。またストレートが動く日は、クロス円は不透明な動きをすることが多く、上値や下値追いというより、大きめの動きが出た場合に限って逆張り戦略を検討したい。一応現状は25日の安値、上値は27日の高値をストップ圏に、買いや売りを狙って、利食いを優先しながら検討したい。