昨晩の海外市場は、FOMCを控えて、欧州時間にポジション調整的なドル買いが優勢となったが、NY時間に発表された米経済指標では、住宅関連の指標は堅調な結果も、10-12月期雇用コスト指数、1月シカゴ購買部協会景気指数やコンファレンス・ボードの11月消費者信頼感指数などが、軒並み弱い結果となったことで、巻き戻しとなった。また米10年物国債利回りは、3.488%から、共和党のマッカーシー下院議長が「明日にでも債務上限問題でバイデン米大統領と会談をもつ」としたことで、3.549%まで上昇したが、レンジ内の動きに留まったことで、総じて影響は限られた。
ドル円は、130.50から129.75まで一時売りに押された後130.35まで反発、ユーロドルは、1.0802まで下落後、予想を上回るユーロ圏10-12月期ユーロ圏GDP・速報値もあって1.0875まで反発、ポンドドルは1.2285まで一時値を下げた。
一方クロス円は、IMFの世界経済見通しが上方修正されたこともあって、NY株価3指数が堅調な反発となったことで、買い戻しが優勢となった。ユーロ円が140.75を下値に141.55まで反発、ポンド円は159.77まで一時下落、オージー円は、東京時間に発表された豪小売売上高が低調だったことで91.10まで売りにおされた後91.89まで反発、NZD円も83.62から84.21、カナダ円は96.71まで下落後97.87まで買い戻された。