今日の裏読み、表読み

昨晩は、FOMCや今週の重要イベントを控えて、ドルの買い戻しが優勢となった。本日もこういったポジション調整が続くか注目となる。
 本日の経済指標としては、日本の12月失業率・有効求人倍率、12月鉱工業生産・速報値、12月小売業販売・百貨店・スーパー販売額、1月消費者態度指数や12月新設住宅着工戸数、豪12月小売売上高や住宅ローン・民間部門貸付、中国国家統計局の1月製造業・非製造業PMI、仏第4四半期GDP・速報値、独12月輸入物価指数・小売売上高、仏12月卸売物価指数と1月消費者物価指数・速報値、独1月失業者数・失業率、英12月住宅ローン承認件数・貸付額、ユーロ圏第4四半期GDP・速報値、独1月消費者物価指数・速報値、加11月月次GDP、米国では第4四半期雇用コスト指数、11月住宅価格指数とS&P/ケース・シラー住宅価格指数、1月シカゴ購買部協会景気指数、コンファレンス・ボードの1月消費者信頼感指数、1月ダラス連銀・サービス売上高指数・サービス部門信頼感指数、NZ第4四半期雇用統計などが発表される。
 材料が多く注意が必要だが、個別の指標で一定の動きを示しても、本日は月末であり、東京仲値やロンドン・フィキシングでのフローの動きに、左右される展開に注目。特にドル円に関しては、米国債の償還・利金の円転が上値を抑える可能性に注意しておきたい。
 その他、米長期金利や株価の動向も引き続き焦点となるが、IMFが世界経済見通しの改訂版を公表する。見通しの引き下げが株価に悪い影響を与える可能性に留意しておきたい。

戦略としては、ドル円は、総じて130円を挟んでもみ合い気味の展開も下値は129円が守って堅調が続いている。引き続き127.23の安値と131.58の高値のブレイクが大きな焦点となるが、短期的には、FOMCを前に下値を129円が維持されると堅調が続きそう。一方本日のところは、月末要因と米国債絡みの円転ニーズとのせめぎ合いを想定して対応したい。引き続きは上値は131.12や131.58を睨んで、反発では売り狙い。一方下値は129円割れをストップに、129.50-00ゾーンなどは買い場を探しながら、しっかり利食いながら対応したい。
ユーロドルは、反発が1.0930でCapされて調整気味。ただ、下値1.0830台が維持されて堅調な展開も、FOMCやECB理事会を控えて、割れる動きも想定して対応したい。上値は引き続き1.0930をストップに、戻り売り場探し。ターゲットは1.0835-38が維持されると利食いも、割れるなら1.080前後では利食いながらの対応。またこの位置の買いは、1.0761や1.0712をストップ、理想は1.07前後からの買い下がりとなるが、この場合のストップは、1.0634や1.06割れなどとなるが、こういった下落では1.0930を越えるまでは、反発では利食いながら対応したい。
またポンドドルも英中銀の結果が売りとなるリスクが残ること。テクニカル的には1.2436-48のダブル・トップが守られており、これを越えるまでは上値追いは厳しい。反発では、ダブル・トップをバックに売り狙いから、1.2337が維持されると利食いも、割れるなら1.23前後では利食いで、売り回転で臨む形。また買いは出来れば1.22前後まで待つのも一考となるが、ストップは1.1839となることで、余裕を持って買い場を探すのが良さそうだ。動きが見えるか焦点だが、引き続き上値追いは避けて、押し目があれば買い場探し。
一方クロス円は、堅調な流れが続いているが、比較的レンジ気味の展開は変わらない。上値や下値追いというより、大きめの動きで逆張り戦略を続けたい。現状は25日の安値、上値は27日の高値をストップ圏に、買いや売りを狙って、利食いを優先しながら検討したい。