昨晩は、引き続きFRBの利上げ長期化への懸念の後退が、米長期金利を押し下げ、ドル売りとなっているが、この点は話題が日替わりで、ころころ変わることは注意。
特に本日は、リスクバンク主催の国際シンポジウムで、パウエルFRB議長をはじめ、中央銀行要人の発言機会が多く、経済指標での反応が限られる中、タカ派やハト派の発言で、ドルが乱高下する可能性に注目したい。
経済指標としては、日本の11月全世帯家計調査と12月東京都区部消費者物価指数、英12月BRC小売売上高調査、中国の12月マネーサプライM2、12月人民元建て新規融資・外国直接投資・社会融資総量、仏11月鉱工業生産、米国では、12月NFIB中小企業楽観度指数と11月卸売売上高・在庫などが発表される。
大きな注目度はないが、東京都区部消費者物価指数などが予想を上回ってくると、日銀の早期の引き締め観測から、円買いが出易いことでは、注意しておきたい。
その他、本日は米国の3年物国債の入札が実施されるが、長期金利の動向や株価も引き続き焦点となる。
戦略としては、ドル円は、連休明けの5-10日で、仲値では一定のドル不足が想定されることで、早期は131.30割れをストップに買いから入って、上値は132.65を前に利食いや売り狙いとなる。また超えても133.20-30が押さえると弱く売り狙い。ストップは133.50越え、または134.11越えで対応できればベターとなる。一方下値は131.30を割れても、131円前後から買い下がって、ストップは130円割れで対応するが、こういった下落では、反発が131.30-70ゾーンが押さえると利食いとなる。
ユーロドルは、じり高となったが、上値は追えず、1.0761越えをストップに、売場探しで、ターゲットは、1.0700や1.0650が維持されると利食い優先から、買い場探しとなるが、ストップは1.0634割れなどで対応。また更に割れても1.0597割れをストップに買い直しとなる。
ポンドドルも、1.2210をストップに売り狙いから、ターゲットは1.2150前、1.21前後の動向次第で利食い。買いは1.2073や1.2035をストップに買い場探しとなる。
一方クロス円は、まちまちの展開となっており、不透明だが、基本は直近高値をバックに売場探しから、下げが甘ければ利食いながら回転売買が望ましい。