年初は、ドル買いや円買いのリスクオフの動きが広がっている。ただ、本日は東京勢が戻って来ることもあって、本邦から一定の円売りニーズが出てくる可能性には留意しておきたい。
金融政策としては、昨年12月13-14日開催分のFOMC議事録が焦点。特にこの時は、利上げ幅0.50%に縮小されたが、今後の利上げペースをみるに、ヒントが出てくるか焦点。ただ、引き続きターミナル・レートは、想定以上高くなるとか、今後も経済データ次第程度の話なら影響は限られる見通しだが、一応株価などが好感すれば、リスクオフの巻き戻しもありそうだ。
経済指標としては、独11月輸入物価指数、スイス12月消費者物価指数、仏12月消費者物価指数・速報値と消費者信頼感指数、ユーロ圏各国の12月サービス業PMI・改定値、米国では、週間MBA住宅ローン申請指数、12月ISM製造業景況指数と11月JOLTS求人件数などが発表される。
仏の物価指数や消費者信頼感指数、ユーロ圏各国のPMIなどは、一定の改善が見えるとユーロ相場を支えると見られるが、米国では、弱い12月ISM製造業景況指数がリスクとなりそう。
その他、株価や米長期金利を睨みながら対応するのは、今年も同様となりそうだ。
戦略としては、ドル円は、年初から130円を割れて下落も、一定の円売りニーズが控えていた模様。ただ、年初でまだ輸入決済も細りそうで、突っ込み売りは出来ないが、戻りがあれば慎重に売り狙い。131.50方向への上昇があれば、132.33をストップに売場を探して、ターゲットは、130円前後に維持では利食いで、またこの位置の買いは、129.50割れをストップとするが、この買いも131円が抑えるなら利食いを優先したい。
ユーロドルは、年初から昨年年末のレンジを割れて下落も、更に追いかけるのは厳しい。戻りを待って売り狙いも、まずは1.06越えをストップに検討するか、更に1.0650まで売り上がって、ストップは1.0680越えで対応したい。ターゲットは、日足の基準線が位置する1.0520の動向次第で利食い優勢。割れた場合、案外落ちる可能性があって、その場合は1.04割れをストップに、1.04ミドルなどで下げ止まりを見て対応するが、この場合逆に1.0520が上値を抑えると利食っておきたい。
ポンドドルも下落が、どうにか1.19を維持しているが、戻り高値となる1.2057をストップに売場探しから、1.1900-50ゾーンが維持されると利食い優先で、この位置の買いも1.19を割れるなら止めるスタンス。理想的には雲の上限が控える1.18の買いで、ストップは微妙だが、1.1778割れなどで対応したい。
一方クロス円は、下落も一定の反発が見えているが、戻ってもやれやれの売りが出易く、慎重に売り場探しから、昨日の安値維持では、利食いを優先しながら対応。また、これをストップに買いを検討しても、反発ではしっかり利食っておきたい。