今日の裏読み、表読み

昨晩は、米長期金利の反発もあって、ドルは堅調な展開も、総じて動意自体は鈍い展開に留まった。ただ、本日はスポット応当日が年内最終取引となることで、フローの動きに荒れた展開となる可能性が残っていることは、留意しておきたい。
金融政策としては、普段はあまり材料とならないが、サプライズ的にYCCの変動幅を拡大した、12月19-20日開催分の日銀金融政策決定会合における「主な意見」が、若干注意となる。一応一昨日も、黒田日銀総裁は、「今回の措置は出口の一歩ということではない」、「今回の措置は、金融緩和を持続的・円滑に進めるための対応」と述べており、こういった面が再確認されると円売りの反応が見えるか注目したい。 
経済指標としては、日本の11月鉱工業生産・速報値、米国では、MBA住宅ローン申請指数、12月リッチモンド連銀製造業指数、11月住宅販売保留指数、12月ダラス連銀・サービス売上高指数・サービス部門信頼感指数などが発表される。
あまり大きな材料はなく、影響は限られる見通しだが、本日も米国の5年物国債が入札される。米長期金利、これを受けた米株価の動向には、引き続き注意を払って対応したい。

戦略としては、ドル円は、日銀ショックでつけた安値130.58からはじり高の動き。年末・月末に向けたフローの動きに注意となるが、上値追いは避けて、押し目買い場探し。ストップは132.30割れなどで、133円前半から買い下がるも、ターゲットは、133.70-00が押さえると利食いとなる。またこの位置は日銀ショックで、大きく窓が開いた位置であり、慎重に売り場を探すが、ストップは134.50や135円越えなどで対応する形となるが、下げが甘ければ利食いながらの対応となる。
ユーロドルは、昨日は1.0663を越えるも更なる展開とならず、揉み合い傾向が続いている。今日も直近レンジの1.0573から1.0670の中での逆張りを基本とするが、ブレイクがあっても逆張りを継続、上値は1.0736をストップ、下値は1.0528をストップにして、利が乗ればしっかりと利食いながら対応したい。
ポンドドルは、下値が1.1993-03が維持されると押し目買いからも、割れるケースからは、1.19ミドルなどから買い場探し。上値は1.2112や1.2148をストップに売場探しとなる。
一方クロス円は、一定の反発が示現しているが、上値追いは避けて、慎重に直近安値をバックに買い下がって、反発ではしっかりと利食い優先。ギャップが残る位置としては、ユーロ円は141円前後、ポンド円は160円前後が維持されると堅調が続きそう。一方戻りが大きければ売りも直近高値を睨んで、検討するが、利が乗ればしっかりと利食いながら対応したい。