昨晩は比較的ドルが堅調な推移も、既に週末にクリスマスを控え、様子見ムードの強い展開に留まっており、本日は、更に本格的にクリスマスを控えて動意に薄い状況となるか考慮して対応したい。
金融市場としては、10月27-28日開催分の日銀・金融政策決定会合議事録が公表される。ただ、サプライズ的にYCCの幅を拡大する以前のことで、特別なことが無ければ影響は無さそう。ただ、もし、この時期からYCC幅の問題が協議されていた場合、反応が出るリスク残っていることは注意しておきたい。
経済指標としては、日本の11月全国消費者物価指数、豪11月住宅ローン・民間部門貸付、仏11月卸売物価指数、加10月月次GDP、米国では、11月耐久財受注、11月個人所得・個人消費支出、12月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値や11月新築住宅販売件数などが発表される。
注目としては、普段はあまり反応は見えないが、日本の11月全国消費者物価指数が予想を上回る上昇となった場合、日銀の早期の金融引き締めの思惑につながるか注意しておきたい。また、米国では、1月個人所得・個人消費支出が大きな焦点となるが、一応米消費者物価指数が低下傾向を示していることで、こちらも低下傾向が見えた場合、ドルにマイナスの影響を与える可能性に留意しておきたい。
その他は、米債券市場がクリスマス前で短縮取引となるが、月曜日もクリスマスの振り替えでNY市場が休場、主要海外市場もボクシング・デーで多くが休場となることで、ポジション調整の動きも注視しておきたい。
戦略としては、一応総じて動きが鈍い可能性に留意して対応したい。
ドル円は、131.50と132.72のレンジを睨んで逆張りとなるが、もしブレイクがあって、下値は130.58をストップに買い直し、一方上値は133.70をストップに売り場も探して、下げが甘ければ利食いながら回転売買としたい。
ユーロドルも、1.0573まで調整も、揉み合い気味の展開が続いている。今日も直近レンジの1.0573から1.0663の中での逆張りを基本とするが、現状は下押し圧力の方が高そう。突っ込みは避けて、1.0663をストップに売り場を探して、1.0573が維持されると利食い、また割れるケースからは、1.0489をストップに買い直しから、反発ではしっかりと利食いたい。
ポンドドルは、下値を1.1993まで拡大。戻りが重くなりそうで、突っ込みは避けなければならないが、反発では1.2223-42をストップに売場さがしから、ターゲットは、1.1993の維持では利食い優先。割れても1.19ミドルから買い場を探して、ストップは1.19割れとしたい。
一方クロス円は、昨日は軟調な展開。株価の動き次第も、ストレートが揉み合いとなるなら、こちらもレンジ的な逆張りで臨む形。大きめの動きがあれば、直近安値や高値を睨んで、逆張り場を探して、利が乗ればしっかりと利食いながら対応したい。