今日の裏読み、表読み

昨晩は日銀のサプライズ決定を受けて、円が全面高となった。一応ドル円では、高値から6.93円も下げており、一定の達成感もありそう。追いかけて更に円を買う状況とも見えないが、円の下値は相当堅くなることは、留意しておきたい。
本日の経済指標としては、豪11月先行指数 、日本の11月スーパー販売額、独1月GFK消費者信頼感調査、英12月CBI小売売上高調査、加11月消費者物価指数、米国では、MBA住宅ローン申請指数、米第3四半期経常収支、米11月中古住宅販売件数と12月コンファレンス・ボードの消費者信頼感指数などが発表される。
あまり大きな材料はないが、加11月消費者物価指数は、落ち着きが見えた場合、カナダドルの一定の売りに繋がるか注目したい。また米国では、11月中古住宅販売件数や消費者信頼感指数などの弱い結果が見えた場合、一定のドル売りにつながるか注目となる。
その他、既にクリスマス・ムードで、円を除くと動きが鈍りそうだが、引き続き米長期金利や株価の動向にも注目しておきたい。
 
戦略としては、想定外の円高となったが、追いかけて円を買うのも厳しそう。ドル円は、しっかりと戻りを待って売り場探し。まず、132.90をストップに、132円前半からミドル、または133.70をストップに、133円台まで検討する形。ただし、現状は131円が維持されると利食いとなる。また買いは131円前後の維持を確認して、130.58や130.50割れをストップに検討するも、こういった下落では反発があれば、しっかりと利食いながら対応したい。
ユーロドルは、円の動きにサイド・ライン気味の展開。直近レンジの1.0576から1.0658の中での逆張りを基本として、もしブレイクがあっても、上値は1.0736をストップに売り直し、利食いは前述のレンジの上限が維持されると利食い、下値は1.0489をストップに買い直しから、レンジの下限が上値を押さえると利食いとなる。
ポンドドルは、1.2085まで下落もこれを維持しており、1.2085から1.2242のレンジを睨んで、逆張りからブレイクを見る形。上値はブレイクしても、慎重に1.2446を越えるまでは、売り場探し。下値は1.20ミドルから順次買い下がりとなる。 
一方クロス円も大きく下げており、昨日の安値をバックに、深めの押し目では買いだが、基本は戻り売り。中途半端は避けて、昨日落ち始めた位置をストップに売場を探したい。