今日の裏読み、表読み

昨晩は、ドルが上下の展開も、円売りを除いて総じて揉み合いの展開となった。既にクリスマス・ムードも出ており、引き続き強い流れとならない可能性には留意して対応したい。
本日の金融政策としては、豪準備銀行の議事録、中国人民銀行の貸出基礎金利、日銀金融政策決定会合、ハンガリー中銀の基準金利の公表となる。
注目はやはり日銀金融政策決定会合の結果公表となるが、特に先週末、岸田政権が、政府と日銀が定めた共同声明の見直しを検討しているとの報道が、日銀の緩和策の修正の思惑をかっている。ただ、恐らくこういった見方は裏切られるリスクが高く、また、会合後の黒田総裁の記者会見では、引き続き追加緩和も辞さない姿勢が示される可能性が高く、毎度の円売りのタイミングとなるか注目したい。
経済指標としては、NZ12月ANZ企業信頼感・自社業績予想指数、スイス11月貿易収支、独11月生産者物価指数、ユーロ圏10月経常収支、加10月小売売上高、米11月住宅着工・建設許可件数、ユーロ圏12月消費者信頼感・速報値などが発表される。
注目としては、独11月生産者物価指数やユーロ圏12月消費者信頼感は、ユーロ圏の指標は、直近良好さが見えてきており、これを裏付ける内容となるならユーロ相場を支えそう。一方米住宅着工・建設許可件数は、直近の米住宅指標の弱さを反映して、弱い結果がリスクも、ただ、あまり悪影響は見えておらず、相場の反応は限られそうだ。
その他引き続き米長期金利、軟調が続く株価の動きを注視しながら対応したい。

戦略としては、ドル円は、総じて134円ミドルから138円前半で揉み合い気味の展開も、本日は日銀を睨んで、一時的な円売りに期待したい。従って、早期は、5-10日もあって押し目買い場を探す形。ストップは。理想的は135.76割れとなるが、深すぎることで、136.50や136円などで臨機応変に対応したい。ターゲットは137.16の動向次第。超えるなら137円ミドル、138円としっかりと利食いとなる。また売りは直近高値の138.17が押さえるとこれをストップに売り狙いとなるが、下げが甘ければ利食いを優勢したい。
ユーロドルは、下値トライも中途半端となるが、昨日のレンジの1.0582から1.0658の中での逆張りを基本として、もしブレイクがあっても、上値は1.0736をストップに売り直し、利食いは前述のレンジの上限が維持されると利食い、下値は1.0489をストップに買い直しから、レンジの下限が上値を押さえると利食いとなる。
ポンドドルは、弱保合となっているが、1.2120から1.2242のレンジを睨んで、逆張りからブレイクを見る形。上値はブレイクしても、慎重に1.2446を越えるまでは、売り場探し。下値は1.21前後の動向を見ながら順次買い下がりとなる。 
一方クロス円は、一定の戻りを示しているが、日銀後の反発に注意して、大きめの戻りがあれば慎重に、16日の高値をストップに売り場を探したい。ただ、ターゲットは、あまり深く持たず、利食えるならしっかりと利食いながら対応したい。