週末岸田首相が、政府と日銀の役割を定めた共同声明を初めて改定する方針を固め、「2%の物価上昇目標の達成時期を見直すなどして金融政策の幅を広げる方向で検討、来年4月9日に就任する次期日銀総裁と協議して決めると発言。これを受けて10年近く進めてきた大規模な金融緩和の修正につながる可能性があるとの思惑が高まり、週初から円高気味にスタートしている。ただ、これも来年の話であり、影響は限られると見るが、今週は日銀の金融政策決定会合の結果発表が予定されており、それまでは思惑が続くことは、留意しておきたい。
本日の材料としては、NZ第4四半期ウェストパック消費者信頼感調査、独12月ifo企業景況感指数、ユーロ圏10月建設支出と第3四半期ユーロ圏賃金・労働コスト、英12月CBI受注動向調査、加11月生産者物価指数と鉱工業製品・原料価格指数、米12月NAHB住宅市場指数、NZ11月貿易収支などが発表される。
独12月ifo企業景況感指数を除いて大きな指標はないが、この結果次第も影響は一時的に留まりそうだ。
その他、今週週末はクリスマス休暇となるが、既にクリスマス・ムードで様子見ムードも漂いそう。ただ、逆に参加者が減少することで、材料が出た場合、想定外の動きが出るリスクが残っていることは注意しておきたい。
戦略としては、ドル円は、週初からギャップ・ダウンの動き。突っ込み売りは出来ず、早期は、135.76をストップに買い場探しから、上値はこのギャプとなる136.25-35から136.55-65が押さえると弱く利食いで、またこのCapでは売り狙いから、136.76をストップ、超えると137円台が視野となるが、売り直しで、137.57越えで対応したい。ただ、この場合のターゲットは、136円が支えると利食いといなる。
ユーロドルは、上値を1.0736で抑えて調整気味。突っ込み売りは避けて、1.0663をストップに、1.06ミドルへの戻りで売場探しから、ターゲットは、1.0582が維持されると利食いで、割れても1.05ミドルは買い狙いから、この場合のストップは1.0489割れとなる。
ポンドドルも、同様で追いかけるのは避けて、慎重に戻りを待って売り場探し。ストップは、一旦1.2223越えとして、超えるケースも1.2357をストップに、売り直しを検討したい。ターゲットは、1.2120-38が維持されると利食いで、買いもこういった維持を確認して、これをストップとするか、1.2106割れとして検討したい。
一方クロス円もドル円につれてギャップ・ダウン。突っ込み売りは避けて、早期は買いをン頼ながら、基本は戻りを待って売り場探しとなる。