昨晩の海外市場は、主だった材料がない中、先週末のドル売りの巻き戻しが優勢となったが、NY株価3指数が、比較的堅調に推移したこと、米10年物国債利回りが3.902%から3.854%と低位で推移したこと、ブレイナードFRB副議長が「利上げペースの減速は近く適切になるだろう」と発言したことなどから、ドルの上値は抑えられた。
ドル円は、ウォラーFRB理事の「利上げの到達圏はまだ先」との発言もあって、ショートカバー優先で140.80まで上昇もその後売りに押され、ユーロドルは、パネッタECB専務理事が「決定的な根拠がない前提で積極的な引き締めを行うのは見当違い」と発言したことで、1.0272まで売りに押されたが、その後1.0355まで反発、ポンドドルは、1.1829から1.1710まで一時売りに押された。
一方クロス円では、ユーロ円は145.25、ポンド円は165.71、オージー円は94.30、NZD円は85.78、カナダ円は105.94まで買い戻された。