今日の裏読み、表読み

昨晩は、米CPIの結果で大荒れの相場展開となったが、ただ、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁が言うように、1か月の指標の低下でFOMCが大きくスタンスを変えるか可能性は低く、この動きを追いかけて行くのは危険となりそうだ。
また、本日はベテランズデーで、NY債券市場が休場となることもあって、更に米長期金利が低下を強めるとは考えない方が良いだろう。
経済指標としては、日本の10月国内企業物価指数、独10月消費者物価指数・改定値、英9月月次と第3四半期GDP・速報値、9月鉱工業生産・製造業生産指数と9月貿易収支、米11月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値などが発表される。
注目としては、日本の国内企業物価指数や独消費者物価指数は強い結果、英国のGDPは、弱い結果がリスクとなりそう。また、米国のミシガン大学消費者信頼感指数は、インフレ見通しなどが引き下げられると昨晩のCPIの結果をコンファームしそうだ。
その他EU財務相理事会や欧州委員会秋季経済見通しなど、また英欧の要人発言の機会も多いが、総じて影響は限られそう。また週末のポジション調整の動きにも注意を払っておきたい。

戦略としては、ドル円は、昨日6円以上の下落となったが、流石にやり過ぎ感が強く、早期は慎重に押し目買いを狙いたい。ストップは難しいが、140円や139.75割れとして、買い下がりの余裕を持って対応したい。ただ、上値は、141円ミドル、142.20-40ゾーンが抑えると弱く、利食い優先となるが、超えても昨日のレンジの中心となる143.40円前後は重く利食いや売りの狙い。ストップを143.88として、ターゲットは、昨日の安値140.21を睨んで、下げ止まりでは買い戻しながら対応となる。
ユーロドルも大きな戻りとなっているが、更に上値を追う状況ではない。早期は、1.0222や1.0269などをストップに売り場探しから、1.0050-1.1100ゾーンが維持されると利食い優先。買いは1.0000まで買い場を探して、ストップは0.9935割れが理想的となる。 
ポンドドルも早期は、1.1738-61をストップに売り場探しから、ターゲットは1.16が維持されると利食いで、買いは1.15、1.14と買い場を探して、ストップは1.1334割れが理想的となる。 
一方クロス円は、売りが強まっているが、やはりやり過ぎ感から慎重に押し目買いから入って、上げが甘ければ利食い優先で、また大きめの戻りでは売場探しとなる。