今日の裏読み、表読み

昨晩は、米中間選挙の結果が未だ確定しない中、早々と株価に利食いが強まったことで、リスクオフの展開。直近株価の動きにドルが率直に反応していることは注目して対応したい。
金融政策としては、メキシコ中銀が政策金利を公表する。予想は10%への引き上げだが、既にFRBが今後の利上げ幅の縮小を示唆しており、メキシコ中銀が利上げ幅を縮小したり、FOMC同様今後の利上げ幅の縮小を示唆するようなら、大きくペソ売りが出る可能性は留意しておきたい。
経済指標としては、英10月RICS住宅価格指数、中国の10月マネーサプライM3と人民元建て融資残高、10月外国直接投資と社会融資総量、米国では、10月消費者物価指数と週間新規失業保険申請件数などが発表される。
やはり注目は米消費者物価指数。コア指数とも予想比の結果次第で相場が大きく動く可能性が高いが、もし前月比で8%を割れるなら株式市場や債券市場が大きく好感する展開となる一方、前回の8.2%を上回った場合、JPモルガンが株価指数が6%下落すると予想しており、失望の動きが広がることは留意しておきたい。
要人発言の機会も多いが、FRB関連では、今後のFOMCの利上げ幅の縮小に関して一定の発言が出るか注目される。また、株価や30年物国債の入札に絡めて、米長期金利の動向も引き続き注目して対応したい。

戦略としては、ドル円は、昨日の弱さからは案外反発が示現しているが、更に上値追いの状況とも見えない。早期には146.79や146.93をストップに売り場を探す形から、押し目では昨日の安値145.18をストップに146円前後から買い下がって、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。
ユーロドルは、戻りは1.0097をストップに売場探しから、ターゲットはパリティ前後の維持では買い戻し、0.9961-71の戻り安値を割れた場合は、0.99ミドルから買い場を探して、ストップは0.9887割れとしたい。
ポンドドルは、突っ込み売りは危険なレベルまで下げた感じで、押し目は買い狙いから、ストップを1.1290割れとするか、1.1262割れとして買い下がりも、反発ではしっかりと利食いながら、売りは1.1600越えをストップに、段階的に売り上がりたい。
一方クロス円は、まちまちの展開で、ユーロ円は売り優先から、ポンド円は押し目買いから入ってみる形。オセアニアは、直近の戻り高値や安値を睨んで、動きが出るケースから逆張りで、引き続き上げや下げが甘ければ買い戻しや売り戻しながら対応したい。