昨晩の海外市場は、注目の米10月消費者物価指数が、前月比で0.4%、前年比で7.7%とコアともに予想を下回ったことで、米長期金利が低下、NY株価3指数が大きく上昇を強めたことで、リスクオンのドル買いや円買いが強まった。米10年物国債利回りは3.807%まで低下、NYダウは1200ドルを超える上昇を示現した。尚ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は「来月の利上げペースの緩和を予想」、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁は、「CPIは非常に良いニュース」としながらも、「一カ月だけの指標で勝利とは言えない」と述べている。また米財務省がこの日発表した半期の為替報告書では、貿易相手国に対する為替操作国の認定を今回も見送り、市場介入については一部のケースにおいて容認する姿勢を示唆した一方、中国に対しては透明性の欠如を批判した模様。ただ、これに対する円高の動きはあまり見えていない。
ドル円は、140.21まで大きく下落、ユーロドルが1.0222、ポンドドルは1.1731まで上昇した。
一方クロス円では、ユーロ円は143.21、ポンド円が164.38、オージー円は92.93、NZD円は84.64、カナダ円は105.33まで売りに押された。