今日の裏読み、表読み

本日の最大の注目は、やはり米FOMCとなるが、0.75%の利上げは想定の範囲となっており、予想通りの結果なら影響は少ない。焦点は、市場が取り沙汰している今後の利上げの幅の縮小が協議されるか、どうかでこういった面が、声明などに織り込まれるのか注目となる。ただ、米国では、まだ年内10月、11月の消費者物価指数の発表を控えており、この状況を確認するまでは、時期尚早と見られる。また、パウエルFRB議長の記者会見でも、今後の利上げペースは、データー次第として、はっきりと言及することはなさそう。あまりハト派となるとの見方は危険で、結果後のドルの買い戻しには注意しておきたい。
本日の経済指標としては、日銀・金融政策決定会合議事録公表、豪9月住宅建設・着工許可件数と居住用・投資用住宅ローン、独9月貿易収支、ユーロ圏各国の10月製造業PMI・改定値、独10月失業者数・失業率、米国では、MBA住宅ローン申請指数と10月ADP全米雇用報告などが公表される。
米10月ADP全米雇用報告を除いて、注目されるものは少ないが、週末の米10月雇用統計の発表を控えて、非農業部門雇用者数の結果次第では、ドルに上下の動きが出る可能性には、注目して対応したい。

今日は荒れた動きに注意となるが、基本的には、トレンドを変える流れは想定せず、大きめの動きでの逆張りで臨みたい。
戦略としては、ドル円は、あくまで押し目があれば買い狙いから吹き値では利食いながらの対応となる。また介入がなければ、買い回転を利かせる形で、買いはストップを147円割れ、もしできるなら146円や145円割れが理想的。一方戻り売りは、近めなら149.44越え、または、150円越えなどとして、売り上がりが検討されるが、下げが甘ければ買い戻しながら対応したい。
ユーロドルは、調整が続いているが、下値は0.9705をストップに、買い場を探すが、日足の基準線が位置する0.9794レベルからが理想的。一方上値は1.0094を越えないなら利食いや、これをストップに売り狙いとなる。 
ポンドドルは、ストップを1.1529や1.1646越えにおいて売り狙い。下値は、更なる調整を待って1.1143や1.1258をストップに買い場探しとなる。 
一方クロス円は、ストレートが荒れる日は、様子見がベターだが、大き目な上下の動きがあれば逆張り場を探して、利食えるなら利食いを優勢しながら対応したい。