若干揉み合い気味の展開も、今週はFOMCや英中銀の政策金利公表、米10月雇用統計もあって、荒れた動きが見えるか注目したい。
本日の経済指標としては、日本の9月小売業・百貨店・スーパー販売額、9月鉱工業生産・速報値、10月消費者態度指数、9月新設住宅着工戸数、外国為替平衡操作の実施状況、豪9月小売売上高と住宅ローン・民間部門貸付、中国10月国家統計局の製造業と非製造業PMI、独9月小売売上高、スイス9月実質小売売上高、ユーロ圏では、10月消費者物価指数・速報値と第3四半期GDP・速報値、米国では、10月シカゴ購買部協会景気指数とダラス連銀製造業業況指数、NZ9月住宅建設許可件数などが発表される。
注目は、まず、日本の外国為替平衡操作の実施状況で、9月3兆円規模となったが。10月は22日と24日に介入があった模様で、現状はこの金額が6兆円規模と想定されているが、もし、金額が大幅に増えた場合、隠密介入の思惑にもつながり易い。その場合一時的に円買いが強まるリスクは考慮しておきた。また、中国のPMIは、弱い結果がリスクだが、直近中国指標に対する相場の反応は限定されている。ただ、弱い結果の場合の中国元売りに対して、当局の介入が強まるかは注目となる。一方ユーロ圏の10月消費者物価指数・速報値と第3四半期GDP・速報値は、ユーロ相場にマイナスの影響に注意。米国では、10月シカゴ購買部協会景気指数とダラス連銀製造業業況指数など弱い結果となるか注目だが、これも株価や米長期金利に動き次第となりそうだ。
その他、月末のフローの動きが焦点となるが、一部でリバランスは円買いが多いとの指摘もあって、ドル売りが出るのか注意しておきたい。
金曜日2円近く上昇も、当局の介入は入っていない模様。恐らく値動きが比較的緩やかであったことが要因となるが、これで安心するのは時期尚早で、引き続き1日に2円近く動くなら注意を払っておきたい。
戦略としては、ドル円は、あくまで押し目があれば買い狙いから吹き値では利食いながらの対応となる。また介入がなければ、買い回転を利かせる形で、買いはストップを146円割れ、もしできるなら145円割れが理想的。一方戻り売りは、148.42越えまたは、149.44越えなどで対応となるが、下げが甘ければ買い戻しながらが良さそうだ。
ユーロドルは、ECB理事会後の下落も、下値を0.9927が支えており、この維持では堅調が続く可能性から押し目買いから入っても、割れるなら止めて形。ただ、その場合も0.9813をストップに買い直し場を探したい。一方上値は1.0094を越えないなら利食いや、これをストップに売り狙いとなる。
ポンドドルは、対ユーロでの買いに強い形が維持されているが、本日は月末で巻き戻しも出易い。上値追いは避けたいが、一応Capが確認できれば、ストップを1.1646越えで、売り狙い。下値は1.15が維持されると利食いや買い狙いとなるが、割れるなら止めて、再度1.1143や1.1258をストップに買い直しとなる。
一方クロス円は、ポンド円を除いて未だ揉み合いの範囲であり、直近高値安値を睨んで、大き目な上下の動きがあれば逆張り場を探して、利食えるなら利食いを優勢しながら対応したい。ただポンド円、高い位置も売りは慎重に検討した方が良いかもしれないが、押し目は168.72をストップに、慎重に買い場を探してみたい。