今日の裏読み、表読み

昨晩は、株価の上昇や米長期金利の低下でリスクオンの動きとなった。こういった展開が続くか注目となるが、案外この動きは日替わりで変わることは留意しておきたい。
 本日金融政策としては、カナダ銀行が政策金利を公表する。0.50%の利上げが想定されており、予想通りなら影響は少ないが、直近ではFRBが利上げペースを落とすとの見方が高まっており、声明やマックレム総裁の記者会見において、若干トーンが緩むようなことがあれば、失望の動きにつながりそうだ。
 経済指標としては、日本の9月企業向けサービス価格指数と8月景気先行指数・改定値、NZ10月ANZ企業信頼感・自社業績予想指数、豪第3四半期消費者物価、仏10月消費者信頼感指数、米国では、MBA住宅ローン申請指数、9月卸売・小売在庫、9月新築住宅販売件数などが公表される。
 大きな材料はないが、豪第3四半期消費者物価などが予想を下回ると、RBAの利上げ姿勢が弱まる見通しにつながる可能性がありそうだ。また米国の9月卸売・小売在庫や新築住宅販売件数に弱い結果が続いた場合、米5年物国債の入札と絡めて、米長期金利の低下を促しそうだ。

昨日の為替市場でドル円は、ドル安相場もあって、落ち着いた動きとなっている。一方介入に対する警戒感も残っており、一定の効果も見えている。引き続き1日に2円近く上昇しない限りは、介入は入らない見通しで、その面では下押し圧力も出る可能性は留意しておきたい。
ドル円の戦略としては、取引しづらいが149円が重くなってくるなら売りを考えたい。ストップは149.44か149.71越え。一方押し目の買いは、147円ミドルが維持されると良いが、買ってもこれを割れるなら止めて、146.50-00などで買い直し場を探して、このストップは145円のミドル割れで対応しながら、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。
ユーロドルは、堅調な反発が実現しているが、上値は追いは避けたい。あくまで押し目を待って買うが、0.99方向への調整での買いは、0.9848や0.9813割れをストップ、更なる調整では0.9807や0.9705にストップを置いて、買い直しとなる。ターゲットは、パリティが抑えると利食い、超えても1.0051を越えるまでは、利食いや売り狙いとなる。
ポンドドルは、同様で1.14前後から1.13ミドル、できれば1.13まで買い下がって、ストップは1.1258割れ。ターゲットは1.15が押さえると利食い優先。超えても1.1550-00が押さえると利食いや売り狙い。売りのストップは1.1738となる。
一方クロス円も介入で荒れた動きとなっており、やりづらい展開だが、直近高値安値を睨んで、大き目な上下の動きがあれば逆張り場を探して、利食えるなら利食いを優勢しながら対応が安全となりそうだ。