昨晩は、今週のECB理事会や日銀金融政策決定会合を控えて総じて揉み合い気味の展開。本日も材料的には薄く、株価や米長期金利、財務省・日銀の介入警戒などを睨んで、大きな方向が出るかは不透明な相場展開となりそうだ。
本日の経済指標としては、独10月ifo企業景況感指数、英10月CBI受注動向調査と第4四半期CBI製造業楽観視数、米国では8月住宅価格指数とS&P/ケース・シラー住宅価格指数、10月コンファレンス・ボードの消費者信頼感指数とリッチモンド連銀・製造業総合指数などが発表される。
独10月ifo企業景況感指数、英国や米国に指標も弱い結果が想定されるが、一部11月FOMCで、今後利上げ幅の調整が協議されると指摘される中。米2年物国債入札と絡めて、米長期金利の反応が焦点となる。
為替の戦略としては、ドル円は、昨日も連続介入には驚かされたが、今回3回の介入時に関しては、9月22日は安値の143.91から145.90まで上昇後介入、10月21日は、150.01から151.95まで上昇した時に介入、24日は、147.99から149.71まで上昇した時に介入しています。この3回の介入の類似点は、東京海外問わず、その時の安値から2円近く上昇した時点で介入していることになります。これを参考にするなら、2円程度円安が進んだ場合には、買いは利食いや売り狙い、一方介入で大きく下がれば、そこは買い戻しや買い狙いで攻めれば良いことになります。
本日も介入が入るかは不透明ですが、円売りが進んだら注意です。それ以外では、引き続き押し目買いのスタンスですが、ただ介入の影響を考えると反発ではしっかりと利食いながら対応した方が良さそうです。
ユーロドルは、上値は追いは避けて、あくまで押し目を待って買う形。ストップは0.9807や0.9705において、随時買い場探し。一方上値は0.9895を越えていることで、まずは0.9927をストップまたは、更に0.9995をバックに利食いや売り場探しとなる。
ポンドドルは、同様だが買いは、1.1268が維持されるなら買いも、割れると調整が深まりそうで、その場合は1.1061をストップに1.12や1.11方向への調整を待って買い場探し。利食いは1.1402や1.1440を越えないならしっかりと利食いながら、このレベルをストップに売場探しとなる。
一方クロス円も介入で荒れた動きが見えて、やりづらい展開だが、直近高値安値を睨んで、大き目な上下があれば、逆張り場を探す形に留めたい。