今週は、ECB理事会や日銀金融政策決定会合、英保守党の党首選などが焦点となるが、来週は米感謝祭もあって、月末に向けてポジション調整も出易い時期であることは、留意しておきたい。
本日の材料としては、ユーロ圏各国、英米の10月製造業・サービス業PMI・速報値が焦点となるが、各国のPMIの強弱如何で、一定の動きをしめしても、大きな展開につながることは無さそうだ。引き続き株価や米長期金利の動向を睨んで、リスクオン・オフの動きが日替わりとなっていることは注目して対応したい。
その他英保守党党首選に関しては、ジョンソン元首相が既に立候補を辞退しており、モーダント元国防相は、推薦人を100名集めることが不透明、そうなるとスナーク元財務相が有利となるが、早朝からポンド相場は、既に買われており、一定の織り込みも入っていることは注意しておきたい。
為替の戦略としては、ドル円は、週末の市場介入で荒れた動きとなったが、NY時間に介入が実施されたことで、米国も日本の介入を実質承認したことになることは、今後の相場展開に大きな意味を持ちそう。今まで市場は、介入しても一過性、協調介入でもないと、相場のトレンドは変えられないと高を括ってきたが、今後機動的な介入が可能となるなら、警戒感は、更に高まりそうだ。
戦略としては、早期は買いなり易く、146.62をストップに押し目買いとなるが、上値は150円や151円が重くなるはずで、しっかりと利食いながら、売りも考えるが、ストップは思い切って151.95として、下げが甘ければ買戻しながら回転売買としたい。
ユーロドルは、一定の反発もあって上値は追えない。あくまで押し目を待って買う形も、ストップを0.9705において、0.98前後から買い下がりたい。売りは0.9895や0.9927をストップに、対応したい。
ポンドドルは、週初から上昇してスタートだが、早期は売り場探しで、ストップは1.1495越え。ただ、ターゲットは、ギャップの下限となる1.1315を維持するなら買い戻しておきたい。一方買いは、1.1061をストップに、1.12ミドルから1.12、更に買い下がりの余裕を持てればベターとなるが、1.14が押さえると利食い優先となる。
一方クロス円も早期は押し目買いからだが、反発では金曜日の高値を睨んで売場探し。一方下値の買いも、金曜日の安値をバックに検討する形となる。