昨晩の海外

金曜日の海外市場は、財務相・日銀の市場介入の噂で、大荒れの円相場となった。特にデイリー・サンフランシスコ連銀総裁が、「利上げペースを遅らすことが重要」、「中立金利は3.00-3.50%としたい」と発言、また、WSJのFEDウォッチャー、ニック・ティミラオス記者が、「11月のFOMCでは、通常の3倍にあたる0.75%の利上げを決め、12月に0.50%に利上げペースを落とすかどうかを議論する公算が大きい」、「一部の当局者は過度な景気悪化を警戒し、利上げ減速や来年早々の利上げ停止を求めている」と指摘したことで、CMEの通貨先物での大口の円買いもあって、市場で「政府・日銀による円買い介入が実施されたのではないか」との憶測が飛び交った。ただ、米10年物国債利回りは、4.335%から4.200%までの低下に留まっている。尚、神田財務官は、「介入の有無についてコメントしない」としている。
 ドル円は、1990年7月以来32年ぶりの高値となる151.95まで上昇後、146.23まで急落後、148.45近辺まで一時反発、ユーロドルは、NY株価3指数の大幅反発もあって、0.9705から0.9869、ポンドドルは、1.1061から1.1315まで買い戻された。
 一方クロス円では、ユーロ円は148.41から144.13まで下落、ポンド円は169.58から164.98、オージー円は95.74から93.11、NZD円は86.48から84.09、カナダ円は110.36から106.92まで一時下落した。