今日の裏読み、表読み

昨晩は、株価や米長期金利の動向で、リスクオフ的な展開となったが、本日もこの辺が焦点となるが、日替わり的となっていること、また週末もあって、ポジション調整の動きも留意して対応したい。
本日の経済指標としては、英10月GFK消費者信頼感調査、日本の9月全国消費者物価指数、英9月小売売上高、加8月小売売上高と9月新築住宅価格指数、ユーロ圏10月消費者信頼感・速報値などが焦点となる。
注目としては、日本の9月全国消費者物価指数は強い結果が見えても、日銀の政策金利の変更は想定されず、影響は限られそう。英9月小売売上高は、弱い結果がスタフグレーション懸念につながり、ユーロ圏10月消費者信頼感は、強い結果がECBのタカ派姿勢につながるか注目となる。
要人発言としては、全国信用組合大会に黒田日銀総裁と鈴木財務相が出席する模様。黒田総裁は、引き続き金融緩和策の継続を強調すると見られ、これが投機筋に円売りの機会を与えているが、今回は鈴木財務相が同席すること、また直近為替に関しては、財務相からのお叱りもあったのか、急速な動きと一部姿勢を変えた発言をし始めている。その辺の発言が強まるようなら、円の買い戻しも出るかもしれない。

為替の戦略としては、ドル円は、東京で動かず、海外で円安が一段拡大する展開が続いている。海外時間に日本の当局が介入しないことが見透されていることが要因だが、本日はレベル感的にも150円台に突入しており、更に警戒感が強まりそう。ただ、実際の介入の関しては、イエレン財務長官やバイデン大統領が、現在のドル相場が適性であるとしていること、また半期の米為替報告が未だ発表されていないことで、財務相も介入に及び腰となっているようだ。あくまで東京時間にドル円が、大きく(恐らく1円20銭以上)動かないと介入の大義が無く、本日も神経質な展開が続きそうだ。スタンスは、引き続き基本は介入がなければ押し目買いも、介入があった場合3-5円落ちるケースもあるので、その場合は深押しを待つ形。後は株価や米長期金利の動向を見ながら対応する形を継続したい。
ユーロドルは、一定の動きが見えても、現状は揉み合いの範囲。引き続き直近レンジを睨んで、逆張りのスタンスを継続したい。上値は0.9876や0.9927をストップに、売り場探しから、下値は0.9707や0.9632をストップに、段階的に押し目を買って、しっかりと利食いながら対応したい。一方ポンドドルも同様だが、政治不安からは戻りでは売りが出易い。反発では、1.1336や1.1358を睨んで戻り売り、超えても1.1440をストップに売り場探しとなる。一方下値は1.1172-1.1152ゾーンが維持できるか確認する必要がありそう。維持では買っても、割れるなら止めて、更に深場の買い場探し。この場合のストップは1.1058または1.0924などを睨んで、買い場を探す方が安全となりそうだ。
一方クロス円は、堅調な動きから上値を拡大も、引き続き直近高値をバックに売場探しから、下げが甘ければしっかりと買い戻して、深押しがあれば買いを検討したい。