今日の裏読み、表読み

昨晩も株価や米長期金利に揺れる展開。本日も大きな材料はなく、同様の展開に注目して対応したい。
本日の金融政策としては、中国人民銀行が貸出基礎金利、トルコ中銀が政策金利を公表する。中国に関しては据え置きが想定され、影響は少ないが、トルコ中銀は1%の利下げが想定されている。恐らく引下げると見られるが、直近トルコリラは、中銀の引き下げにも関わらず、相場が下げていない。若干不思議だが、流石にもし利下げ幅が想定以上となった場合、売り圧力となりそうで、注目しておきたい。
経済指標としては、日本の9通関ベース貿易統計、豪9月雇用統計、独9月生産者物価指数、ユーロ圏8月経常収支、米国では10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、週間前週分新規失業保険申請件数、9月中古住宅販売件数、9月景気先行指標総合指数、NZ9月貿易収支などが発表される。
注目は、日本の貿易収支の悪化は、円の上値を押さえそう。豪雇用統計は強弱次第、米経済指標は、引き続き雇用や景況感の健全性が示されると、米長期金利の押し上げにつながるか注意したい。
その他FRBの要人発言が続くが、既にタカ派の姿勢は織り込みの範囲となるが、一部の利上げのペースに警鐘も出ており、ハト派的な発言の方に市場の関心度は高そうだ。また、
EU首脳会議では、ウクライナやエネルギー情勢に関して、一定の決定が発表されるか注目となるが、特別打開策がみえなければ、相場への影響はなさそうだ。

為替の戦略としては、ドル円は、東京市場では、警戒感で揉み合いに留まり、揉み合いも海外で円安が一段拡大して返ってくる形が続いている。海外時間に日本の当局が介入しないことが見透されており、東京時間に何か対応が無ければ、じりじりとした円安が続きそうだ。
特に介入に関しては、イエレン財務長官やバイデン大統領が、現在のドル相場に適性をしめしたことで、財務相も介入に及び腰となっている可能性はりそう。あくまで東京時間にドル円が、大きく(恐らく1円20銭以上)動かないと介入の大義が無く、本日も同様の動きが続きそうだ。スタンスは、引き続き基本は介入がなければ押し目買いも、介入があった場合3-5円落ちるケースもあるので、その場合は深押しを待つ形。後は株価や米長期金利の動向を見ながら対応する形を継続したい。
ユーロドルは、昨日は軟調な株価から一定の調整となっており、直近レンジを睨んで、逆張りのスタンスを継続したい。上値は0.9876や0.9927をストップに、売り場探しから、下値は0.9707や0.9632をストップに、段階的に押し目を買って、しっかりと利食いながら対応したい。一方ポンドドルも同様だが、下値は、1.1152をストップに、上値は1.1358や1.1440をストップに売場探しとなる。
一方クロス円は、株価を睨みながらだが、一定の高値を見ており、直近高値をバックに売場探しから、下げが甘ければしっかりと買い戻して、深押しがあれば買いを検討したい。