昨晩も一応NY株価が反発したことでリスクオン気味も、総じて揉み合い気味。本日も大きな材料はなく、同様な展開が続くか注目したい。
本日の経済指標としては、中国9月住宅価格指数、英9月消費者・小売物価指数、ユーロ圏9月消費者物価指数・改定値、加9月消費者・生産者物価指数、米国では、MBA住宅ローン申請指数、9月住宅着工件数・建設許可件数や米地区連銀経済報告などが発表される。
比較的注目材料は少ないが、英国の物価指数の高止まりは、ポンド売り材料となりそう。ユーロ圏9月消費者物価指数は改定値だが、やはり強い結果がリスク、米国では、住宅関連の指標の弱い結果が、米長期金利に一定の影響を与えるか注目したい。
要人発言としては、既に11月1日から英中銀の国債の売却の再開が示されているが、カンリフ英中銀副総裁の議会証言やマンMPC委員の講演で、米インフレや景気見通しに悲観的な発言が続くとポンド相場には良い影響を与えない見通し。
その他、米財務省の20年物国債入札の結果を受けた米長期金利、テスラの決算発表を受けて米株価の動向は、引き続き焦点となる。
為替の戦略としては、ドル円は、東京市場では、警戒感で揉み合いに留まってしまうことで、介入機会がない。その点を見透かされて、海外で高値を更新する動きで、悪循環の中、じりじりと高値を更新する動きが続きそうだ。当局の介入に関しては、あくまで東京時間にドル円が、大きく(恐らく1円20銭以上)動かないと介入の大義が無く、本日も同様の動きが続きそうだ。(一部隠密介入の噂はあるが実際は不透明。また隠密介入では全く意味もなく、あくまで「なんちゃって介入」であり、実際に入っているとは考えていない。)
引き続き基本は介入がなければ押し目買いも、介入があった場合4-5円落ちるケースもあるので、その場合は深押しを待つ形。後は株価や米長期金利の動向を見ながら対応する形を継続したい。
ユーロドルは、安値からは反発も、戻りではやれやれの売りが出易く、大きめの動きでは逆張りで臨みたい。戻りは0.9927をストップに、売り場探しから、下値は0.9750のサポートが維持されると買い戻しや買いで、買いのストップは0.9707割れをストップに押し目を買って、しっかりと利食いながら対応したい。一方ポンドドルも同様だが、下値は、1.1255をストップにするか、1.1186-1.1210のギャップをバックに押し目を買って、上値は1.1440をストップに売場探しとなる。
一方クロス円は、まちまちの動きだが、引き続き高く、戻りは売り場探しも、下げが甘ければしっかりと買い戻して、深押しがあれば買いを検討したい。