昨晩は株価の反発を受けて、リスクオンの展開も、これが長く続くと見るのは厳しそう。英トラス政権に関しても、一転二転する形で、政権の信頼感は薄く、ポンド相場の混乱は続くと見て対応したい。
本日の経済指標としては、豪準備銀行・金融政策会合議事録、独ユーロ圏10月ZEW景況感調査、加9月住宅着工件数、米国では、9月鉱工業生産・設備稼働率と10月NAHB住宅市場指数などが発表される。尚元来本日発表予定の中国経済指標は、党大会中であることから発表が延期された。
注目としては、豪準備銀行の金融政策会合議事録は、この時利上げ幅想定を下回ったことが、若干ショックとなっているが、今後も利上げを継続する姿勢が示されると、一定の豪ドル買いが出る可能性に注目。また独ユーロ圏10月ZEW景況感調査や米経済指標は、強弱次第も影響は限られそうだ。
その他要人発言も新味がなく、引き続き株価や長期金利を睨んだ展開と見て対応したい。
為替の戦略としては、ドル円は、じり高が続いている。ただ、東京市場では介入に対する警戒感が残り、直ぐに上値トライは想定しておらず、早期は売場を探しても、下げが甘ければ買い戻しながらの対応となる。また基本は介入がなければ、押し目買いも、介入があった場合、4-5円落ちるケースもあるので、その場合は深押しを待つ形。一方東京で動かなければ、海外時間に介入することは出来ず、ロンドン時間の動きが引き続き焦点となるが、株価や米長期金利の動向を見ながら対応したい。
ユーロドルは、堅調な反発から0.9808を越えて上昇。次は0.9927をストップに、売り場探しから、下値は0.9750のサポートが維持されると買い戻しや買いで、買いのストップは0.9707割れとなる。一方ポンドドルはギャップを守って。強い上昇も、またぞろ悪材料が出る可能性が残り、上値追いは厳しい。早期は1.1440をストップに売場探しから、サポートが1.13で維持される利食い、割れるケースでは、引き続きギャップをバックに買い場探しとなるが、その場合、1.12から1.14ゾーン程度の動きと見て対応したい。
一方クロス円は、昨晩も上昇を強めたが、こういった上昇では、下げると大きくなるリスクが残っていることは留意しておきたい。引き続き慎重に売り場を探しても、下げが甘ければしっかりと買い戻し、深押しがあれば買いを検討したい。