昨晩の海外


 金曜日の海外市場は、米9月小売売上高が予想を下回ったが、自動車を除く部分が予想を上回り、影響が限られたが、10月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値及び、期待インフレ率が予想を上回ったことで、米10年物国債利回りが、4.031%まで再上昇、軟調なNY株価3指数がもあって、ドル相場を支えた。
 ドル円は、1990年8月の高値を越えて148.86まで上昇、一応日銀が公表した当座預金残高が1兆円下振れたことで、「日銀が13日に円買い介入を実施したのではないか」との観測が浮上しているが、財務省高官は「介入を実施したか、していないかの表明は、ケース・バイ・ケース」と発言しており、影響は見えていない。また、ユーロドルは、プーチン露大統領が「ウクライナに対する大規模な攻撃は今のところ計画していない」、「ウクライナ侵攻のための国民の動員がほぼ完了しつつある」と発言したことで0.9709から0.9800まで一時上昇後、0.9708まで下値を拡大、ポンドドルは、トラス首相が日本時間22時から記者会見を行い、英経済について発表を行うとしたことで、経済戦略の一部撤回に対する期待感や「クワーテング英財務相が更迭される」で、1.1312まで反発後、実際にクワーテング財務相が更迭され、ハント新財務相が就任、トラス首相は、「法人税引き上げ凍結を撤回」するなど混乱が見られ、結局1.1153まで下落した。
 一方クロス円はまちまちの動き。ユーロ円は143.38から144.85、ポンド円は165.02まで下落後167.12まで反発、オージー円は92.11、NZD円は82.57までじり安となったが、カナダ円は106.84から107.40で揉み合った。