昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米9月消費者物価指数が、コア指数ともに市場予想を上回ったことで、米長期金利が上昇、一時ドル買いが強まるも、その後NY株価3指数が、材料出尽くし感で、大幅に買い戻されたことで、リスクオンのドルの売り戻しで終了する形となった。ただ米10年物国債利回りは、4.075%まで上昇後3.896%まで一時低下した。
 ドル円は、147.67と1998年8月以来32年ぶりの高値を付けたが、財務省・日銀による円買い介入への警戒感もあって、一時146.57まで、急落的に利食いに押されたが、結局リスクオフのクロス円の買いにじりじりと値を戻し、ポンドドルは「英減税政策の一部廃止についての可否を議論」との一部報道を受けて、1.1298まで急伸後、米CPIの結果を受けて1.1150まで下落したが、その後1.1381まで反発、ユーロドルも0.9753から0.9633まで下落後、0.9806まで一時買い戻された。尚、クワーテング英財務相は「購入プログラム終了後に市場で新たな混乱が生じれば、それはベイリー総裁の問題だ」と発言、年金基金が採用している年金負債対応投資(LDI)戦略の一部が破綻する懸念が高まる中、英財務省と英中銀の不協和音が指摘されているが、現状は大きな悪影響は見えないない。
 一方クロス円も一時の売りから、大きく買い戻された。ユーロ円が141.78から144.09、ポンド円は146.10から167.29、オージー円は90.84から82.83、NZD円は81.18から83.12、カナダ円は105.07から107.23まで上昇した。