今日の裏読み、表読み

円売りが続いている。本日も当局の介入姿勢に一喜一憂する形となりそう。ともかく米消費者物価や米長期金利次第となるが、引き続き海外時間は介入できないことは、留意しておきたい。
 本日の経済指標としては、英9月RICS住宅価格指数、日本の9月国内企業物価指数、独9月消費者物価指数・改定値、米9月消費者物価指数と週間新規失業保険申請件数などが発表される。
 注目は今週最大のヤマ場となる米9月消費者物価指数が大きな焦点。昨日の卸売物価指数が予想を上回っており、強い結果が想定されるが、サプライスは予想を下回る結果で、もし前年比で7%台などへ下落するなら、ドル売りが強まるリスクは考慮して対応したい。
 また、本日も米30年物国債が入札される。9月消費者物価指数の結果次第の面もあるが、米10年物国債利回りは、どうにか4%が押さえられており、本日これを越えるかどうかは、大きな試金石となりそうだ。
 その他いろいろ金融イベントが開催されており、要人発言には注意が必要だが、未だG20財務省・中央銀行総裁会議から声明が聞こえてこないが、この結果も注視しておきたい。

為替の戦略としては、ドル円は、介入警戒が逆に動きを鈍くしており、取引しづらいが、ベンチャーとしても、歴史的な高値147.66を睨んで、147円台は売りから入ってみたい。ただ、下げが甘ければ買い戻しながら対応するのが良さそうだ。また買いはしっかりと深押し待ちだが、もし介入が入った場合は、4-5円落ちるケースもあることから、その場合は丁寧に下値を確認してから対応したい。
 ユーロドルは、安値圏で揉み合い気味。引き続き昨日は0.9668から0.9775のレンジを睨みながら、この上下をストップ・ポイントにして、逆張りで臨む形を想定。一方ポンドドルは、動きが激しくなっているが、現状突っ込み売りは危険で、買いは1.0924をストップに、1.11前後から検討する。売りは1.1180や1.1226をストップ・レベルとして、吹き値売り場を探しながら、しっかりと利食いながら対応したい
一方クロス円は、堅調な反発も、ここからは売り場探し。ただ、下げが甘ければしっかりと買い戻しながら対応したい。