昨晩の海外市場は、黒田総裁が、国際金融協会の年次会合で、金融緩和の継続を改めて表明、米9月卸売物価指数が予想を上回ったことで、米10年物国債利回りが、3.978%まで上昇、円売りが優勢となった。ただ、FOMC議事録では、総じてタカ派ムードが続くも、「数人の当局者は経済見通しに重大な悪影響が及ぶリスクを軽減するために、一段の政策引き締めのペースを調整することが重要と主張した」とされたことが米長期金利の上昇を抑え、円の下値を支えた。
ドル円は、1998年8月以来24年ぶりの高値となる146.97まで上昇、ユーロドルは、
クノット・オランダ中銀総裁が「9月よりも大きな利上げを行う必要はない」、ホルツマン・オーストリア中銀総裁が「1%の利上げは必要な規模を超えている」、ラガルドECB総裁が「量的引き締めに関する議論を開始し、今後も継続する」と発言したが影響は薄く、0.9733から0.9668で揉み合い、ポンドドルは、14日に緊急国債買入オペの終了が示されたが、ピル英MPC委員が「11月会合で大幅な政策行動をとると予想」としたこともあって、1.1134まで反発した。
一方クロス円では、ユーロ円が142.63、ポンド円が163.33、オージー円は92.43、NZD円は82.62、カナダ円は106.69まで反発した。