今日の裏読み、表読み

昨晩は、一時ドルの買戻しも、一定の動きに限られている。本日は材料が多く注意が必要となりそうだ。
金融政策としては、9月20-21日開催分のFOMC議事録が公表される。
 この時のFOMCでは、0.75%の利上げが決定され、FF金利見通しも大幅に引き上げられたが、その後こういった面は既に織り込みとなっており、案外影響は少なそうだ。
 経済指標としては、日本の8月機械受注、英8月月次GDP、8月鉱工業・製造業生産指数と貿易収支、ユーロ圏8月鉱工業生産、米国ではMBA住宅ローン申請指数と9月卸売物価指数が発表される。
 注目はやはり、米9月卸売物価指数となるが、結果の強弱次第で、木曜日の9月消費者物価指数に対する思惑が広がりそう。一応前月が想定より強かったこと、一部在庫の積み上がりも指摘されており、弱い結果がリスクとなる。
 本日は国際金融協会年次会合など要人発言の機会も多いが、ポンドが荒れた動きとなっていることで、エコにミスとでもあるピル英中銀MPC委員、またECBの利上げ姿勢を睨んで、ラガルドECB総裁の発言などにも注目が集まるが、注意は本日から始まるG20財務相中銀総裁会議で、ドル高に苦しむ国が多い中、ドル高に一定の警鐘が示されるか注目となる。ただ、強力にドル高に対抗する姿勢が示されないが場合は、ドル売りも限定されると見ておきたい。
 その他、軟調な株価、米10年物国債入札に絡めて、米長期金利の動向は、引き続き注視しておきたい。

為替の戦略としては、ドル円は、145.90の直近高値に迫る動きも警戒感が押さえている。ただ、下落も145.43で限定されており、底堅いのか、大きく手がだしづらいのか不透明も、本日は米卸売物価指数の発表もあって、どちらかに大きく振れて来る可能性に注目したい。戦略はあくまで深押しの買いが理想的だが、もし介入で下がるなら4-5円のリスクがあることは留意。また海外時間では介入出来ないことで、もしNYタイムに146円を超えて来るなら、売りは慎重さが必要となる。ただ、恐らく147円は一旦守られると見て、売りもしっかりとストップを置いて対応したい。
 ユーロドルは、昨日は0.9670から0.9775の動き、この上下をストップ・ポイントにして、逆張りで臨む形想定。一方ポンドドルは大きな反発も、1.1180でCapされて下値を拡大していることで、戻りでは売りが出易く、」1.1180をストップに、しっかりと戻りを待って売り狙い。ターゲットは1.1053が維持されると利食い優先や買いも検討したい。
一方クロス円は、若干まちまちの動きも、戻りがあれば直近高値をバックに売り場探しで、下げが甘ければしっかりと買い戻しながら回転させたい。