今日の裏読み、表読み

昨晩は、若干揉み合い気味の展開。今日は週末の雇用統計の発表を控えて、様子見ムードも出易いことは留意しておきたい。
 金融政策としては、日銀地域経済報告や10月支店長会議における各地域からみた景気の現状報告、9月8日開催分欧州中央銀行の理事会議事録公表が公表される。
 日銀は影響が少ないとみられるが、物価情勢に警鐘が示されると若干の円高のリスクもある。一方ECBでは、直近中銀の利上げペースが緩むとの見方の中、タカ派姿勢が続くと、ユーロ相場を一定支えそうだ。
 経済指標としては、豪8月貿易収支、独8月製造業新規受注、英9月建設業PMI、ユーロ圏8月小売売上高、 米週間新規失業保険申請件数、加9月Ivey購買部協会指数などが発表される。週末の米雇用統計を引けて、経済指標の反応は限られそうだが、ユーロ圏8月小売売上高は弱い結果、米週間新規失業保険申請件数は強い結果が、相場に一定の影響を与えるか注目したい。
 その他特別なことはないが、引き続き米長期金利や株価の動向次第の展開を想定して対応したい。

 為替の戦略としては、ドル円は、レンジの下方ブレイクも143.53で下げ止まり、下値の堅い状況が続いている。本日は144円台での揉み合いを想定して、逆張りで臨む形。上値のストップは145.30越え。下値は144円方向への調整では買っても、更に買い下がりの余裕を持って対応して、ストップは昨日の安値割れとなる。 
 ユーロドルは、調整も下値も堅い形。昨日のレンジの0.9835から0.9995を睨んで、ブレイクまでは逆張り、ブレイクから順張りとなるが、このレンジの半値となる0.9915が押さえると弱く、超えると強めと見て対応。またポンドドルも同様となるが、1.1228から1.1496の昨日のレンジの半値が1.1362となることで、こちらもこの位置を睨んで対応したい。
一方クロス円は、まちまちの動きが続いている。ただ、同様の直近レンジの高値や安値を維持するなら逆張りで臨んで、あくまでブレイクの場合の注意を払って対応したい。