今日の裏読み、表読み

昨晩はドルに巻き戻しが優勢となったが、あくまで買われ過ぎの修正の可能性もあり、追いかけるのは避けておきたい。
 経済指標としては、NZ9月ANZ企業信頼感・自社業績予想指数、英8月住宅ローン承認件数・貸付額、ユーロ圏9月経済信頼感と消費者信頼感・確定値、独9月消費者物価指数・速報値、加7月月次GDP、米第2四半期GDPとコアPCEの確定値、週間新規失業保険申請件数などが発表される。
 注目は独9月消費者物価指数、加月次GDP、米第2四半期GDPとコアPCEや週間新規失業保険申請件数などとなるが、一応強弱次第も現状長期金利の動き次第となりそうだ。
 また、本日も要人発言が多いが、特に英中銀関係が注目される。昨日は国債オペの話で、一旦ポンドが巻き戻しているが、この影響も一過性となるリスクが残っている。更に市場にインパクトのある発言が出てくるのか注目しておきたい。
 その他既に月末に向けたフローの動き、長期金利や株価の動向を注視しながら対応したい。
 引き続き世界的なインフレが、株価を圧迫していることもあって、具体的な協調介入まで踏み込むかは不透明も、G7などが緊急会合を開く可能性も残っている。「過度な為替変動は好ましくない」と一定のメッセージが発せられる可能性もあり、こういった動きには、留意しておきたい。

 本日の為替の戦略としては、ドル円は、どうにか145円が上値を抑えたが、引き続き押し目買い意欲が強いが、一方では介入の警戒感も残っており、神経質な揉み合い的な相場展開に留まるか注目したい。昨日のレンジとなる143.91と144.91を睨んで、この上下の位置では逆張りから入って軽く抜くイメージ。 また超える動きからは、財務省が、次の介入姿勢をどういったスタンスで対応するかは不透明も、145.90を睨んで売りから入ってみる形。下方ブレイクの場合も、143円割れをバックに買い場を探したい。
 ユーロドルは、どうにか0.95ミドルを守る形となったが、やはり戻りではやれやれの売りが出易い。慎重に0.9751の昨日の戻り高値をストップに、売りから入って、下値は0.96からミドルが維持されると買い戻し。こういった位置からの買いは、0.9536のストップに、買い下がりの余裕を持って対応したい。
ポンドドルも歴史的な安値からは反発気味。ただ、こちらもやれやれの売りが出易く、01.0916-30ゾーンが押さえており、これを越えるまでは更に上昇も厳しい。この位置をストップに売り場を探しながら、下値は1.080前後から買い戻し場を探して、買いは少し余裕を持って、1.060まで買い下がる気持ちで、ストップは1.0538割れで対応したい。 
一方クロス円は、戻り歩調となるも、やはり上値は追えない。早期は売り場探しから、直近安値を前に、買い戻しや買い狙いと逆張り気味で臨みたい。