今日の裏読み、表読み

今週は米国の物価指標が最大の焦点となるが、この結果次第で、大きく流れが変わる可能性には留意しておきたい。
 本日の経済指標としては、中国の8月人民元建て新規融資・融資残高、8月外国直接投資、英国では、7月月次GDP、7月鉱工業・製造業生産指数と貿易収支、加8月景気先行指数などが発表される。
 米国の指標の発表はなく、英国の指標で、ポンドが一定の動きを示すか注目されるが、一方で米国では、3年と10年物国債の入札が実施される。米CPIの発表を前に、軟調な入札となる可能性もあり注意だが、先週週末は、株価面などでは、9月FOMCでの0.75%の利上げを織り込んだとの指摘もあり、本日の入札結果を受けた米長期金利の動向には最大に注視して対応したい。
 要人発言としては、デギンドスECB副総裁とシュナーベルECB専務理事の講演があるが、一部に次のECB理事会では、0.50%の利上げに留まるとの見方が出ており、こういった面が再確認されるとユーロ相場を抑える要因となりそうだ。
 その他ウクライナ情勢からは、ウクライナ軍が一部地域での攻勢が伝えられており、こういった期待感が高まると資源価格に影響を与え、欧州通貨にプラスの影響を与えることで、続報に注目したい。

 為替の戦略としては、ドル円は、金曜日は、144.12から141.51まで下落。その後の戻りが丁度このレンジの半値となる142.82で抑えられており、本日はこのレベルが上値を押さえると弱いと見たい。ただ、早朝の下落が142円が支えており、一応50-10日を考えると堅調が続きそう。ともかく押し目は買い場探しから、仲値に向けてこの142.82を越えないなら利食い。超えても143円台では利食いや売り場探しだが。ストップは、できればストップは144.12や144.25越えで狙いたいが、下げが甘ければ利食いながらの対応となる。 
 ユーロドルは、早朝買いが強まるも更なる展開となっていないが、ただ、この状況では押し目では買いが易そう。1.0050の維持では買って、ストップは1.0032割れなどで対応。ただ、早朝の高値レベルとなる1.0125-35が押さえると利食いや売り狙いとなる。売りのストップは1.0150越え。ポンドドルも早朝の上昇から1.16前後維持されると強いが、1.1550を割れると調整が深まりそう。これをストップに買い下がっても、ターゲットは1.16ミドルを越えないと利食いとなる。一方売りは、1.1654や1.17越えなどをストップに検討したい。
一方クロス円は、直近の上下を睨んで逆張り場を探したい。またこのブレイクが発生した場合も、慎重に逆張り場を探して、しっかりと利食うスタンスで検討したい。