本日の経済指標としては、日本の4-6月期四半期法人企業統計調査、豪第2四半期民間設備・建設投資と7月月居住用・投資用住宅ローン、中国の8月財新製造業PMI、独7月小売売上高、英8月ネーションワイド住宅価格、スイス8月消費者物価指数、7月実質小売売上高と8月製造業PMI、英ユーロ圏各国の8月製造業PMI、ユーロ圏7月失業率、加7月住宅建設許可件数、米国では、第2四半期非農業部門労働生産性と労働コスト・改定値、週間新規失業保険申請件数、8月製造業PMI・改定値とISM製造業景況指数などが発表される。
注目は、中国の8月財新製造業PMIは、国家統計局のPMI同様弱い結果がリスクとなるが、総じて影響は限られそう。ユーロ圏では、独7月小売売上高と各国の8月製造業PMIが焦点となるが、こちらもエネルギー懸念から弱い結果見えた場合、ユーロ相場を押さえそうだが、ただ、来週のECB理事会での0.75%の利上げを織り込む形で、ユーロ売りも限定されそうだ。一方米国では、週末の米雇用統計の発表を控えて、週間新規失業保険申請件数やISM製造業景況指数に大きな注目が集まるが、昨日弱い結果を見せた8月ADP全米雇用報告にも、ドル売りは限定された。これは恐らくADPの算出方法の変更で、市場が結果の解釈にためらいがあるのかもしれない。ともかく本日の指標結果も弱い結果が見えた場合、直近FRBのタカ派を織り込む相場に、巻き戻しが出るリスクは考慮しておきたい。
その他週末の米雇用統計の発表を控えて様子見ムードも出易く特別なことはないが、軟調が続くNY株価3指数の下落が続くとリスク回避の動きも出易いので、米長期金利と合わせて、引き続き注視して対応したい。
為替の戦略としては、ドル円は、早朝から139円を超える動き。上値追いはしづらく、あくまで押し目があれば買いを狙う形。ストップを138.27や138.05において、ミドル方向への調整で買って見る形から、139.39を越えないなら利食い優先となる。一方売りは、米雇用統計前のショートカバーも出易いかもしれず、139円前半は不透明で、できれば139円ミドルぐらいから検討して、引き続き押しが甘ければ買い戻しながら対応したい。(明日の米非農業部門雇用者数の結果次第で140円乗せがあるのか?)
ユーロドルは、比較的堅調も1.10が上値を押さえており、上値追いは避けて、押し目があれば買い狙い。ストップは昨日の安値0.9971を睨んで対応も、1.11手前は利食い、超えても1.0150を前に利食いを優先したい。ポンドドルは、想定外に軟調が続いている。ただ、突っ込み売りは避けたいレベルで、押し目は1.1599が維持されると慎重に買うか、様子見なら1.15ミドルから買い下がり。ターゲットは1.1700-37ゾーンが抑えると利食いで、1.1761を越えても。1.18方向は利食い優先から売り場探し。売りは1.19越えをストップに売り上がりで検討したい。
一方クロス円は、ユーロ円が高値圏で上値は追いづらいが、140円台は売りから入って見たい。他のクロス円は、押し目を買いながら、直近高値を睨んで、反発ではしっかりと利食いながら、売りも検討したい。