昨晩は、若干方向感に薄い展開となったが、本日は週末の雇用統計を控えて、各国で材料が多く、株価や米長期金利を睨みながら、結果次第では荒れた動きとなるか注目したい。
経済指標としては、NZ7月住宅建設許可件数と8月ANZ企業信頼感・自社業績予想指数、日本では7月鉱工業生産・速報値、7月小売業販売額、7月百貨店/スーパー販売額、8月消費者態度指数と7月新設住宅着工戸数、豪州では7月住宅ローン・民間部門貸付と第2四半期建設工事完了額、中国の8月国家統計局製造業と非製造業PMI、仏8月消費者物価指数・卸売物価指数と第2四半期GDP・改定値、独8月失業者数・失業率、ユーロ圏8月消費者物価指数・速報値、加6月・第2四半期GDP、米国では、MBA住宅ローン申請指数、8月ADP全米雇用報告とシカゴ購買部協会景気指数などが発表される。
個別の指標の結果次第だが、中国のPMIは弱い結果リスク、ユーロ圏では、消費者物価指数を始めインフレの悪化や景気減速感が高まるとユーロ相場の圧迫要因、米国では、3か月ぶりに発表される8月ADP全米雇用報告が大きな焦点となるが、算出方法が変更されたこと、また週間のデータと賃金も同時に公表される見通しで、雇用者数自体は結果の憶測が難しくなるも、賃金などの大幅上昇が見えた場合、嫌気される動きもありそうだ。
その他、「ノルドストリーム1」の一時停止は一定の織り込みとなるが、本日は月末であって、東京仲値やロンドン・フィキシングで月末のフローで荒れた動きが見える可能性に留意となるが、特に米国債の償還もあって、一定のドル売りタイミングとなる可能性には注意しておきたい。
為替の戦略としては、ドル円は、高値圏で保合気味だが、本日は月末5-10日要因が早期は下値を支える可能性はあるが、一方で米国債の償還日で、こういった日は、仲値で売りも出ることで、しっかりと上昇では売り場探し、買いはあくまで押し目を待つ形で想定したい。売りは139.39がストップとなるが、買いは昨日の安値となる138.05を眺めて検討するか、138円を割れる大きな動きがあった場合は、137円割れをストップに、押し目は買い下がりで対応したい。
ユーロドルは、0.99を3回守って堅調を維持しており、本日はロンドン・フィキシングでの買いも期待感。押し目は0.9981を守れるか注目されるが、この維持を確認して買うか、0.99ミドル方向への下落から買い場探し。ストップは0.99割れで、ターゲットは、1.0055や1.0090が押さえるなら利食い、超えても1.0150を前に利食いを優先したい。ポンドドルは、安値を更新したが、昨晩は対ユーロでの売りが圧迫したようで、本日はこの巻き戻しも想定して、1.16割れをストップに、押し目はでは買い場探し。ただ、ターゲットは1.1700-37ゾーンが抑えると利食いで、1.1761を越えても。1.18方向は利食い優先から売り場探し。売りは1.19越えをストップに売り上がりで検討したい。
一方クロス円では、昨晩はユーロ円を除いて下落基調となったが、更なる調整は買い場も探しながら、直近高値を睨んで利食いながら、売りも検討したい。