昨晩の海外市場は、ジャクソン・ホール会議で、パウエルFRB議長やFRB当局者らが、タカ派的なスタンスを改めて示すとの警戒感が強まり、米長期金利が上昇を強めたことで、ドル買いが優勢となった。米10年物国債利回りは、2.943%から3.040%と約1カ月ぶりの高水準まで上昇した。また米7月シカゴ連銀全米活動指数が、予想を上回ったが、全米企業エコノミスト協会は、今月上旬の調査で「米国がソフトランディングを実現できるか、所属するエコノミストの7割が否定的な見方を示した」、「FRBが今後2年間で、景気後退を回避しつつインフレ率を2%に抑えられるか」との質問に、「52%があまり信じていない」、「21%が全く信じていない」と答えたと発表した。
ドル円は、136.70まで下落後137.65まで値を上げ、ユーロドルは、ノルドストリーム1の停止報道を受けて欧州ガス先物が20%を超える急騰となったことで、今年の安値を更新する0.9926まで下落、ポンドドルも1.1742まで一時売りに押された。
一方クロス円は、欧州株が軟調、NY株価3指数が全面安となったことで売りが優勢。ユーロ円は136.40まで下落、ポンド円は161.16まで下落後162.19まで反発、オージー円は94.13から94.82、NZD円は84.62から85.05、カナダ円は105.03から105.62で上下の動きに留まった。