今日の裏読み、表読み

昨晩は、米小売売上高やFOMC議事録でも、円売りを除くと、あまり大きな動きとはならなかった。今日は、イベントも終了したことで、若干様子見ムードの展開となるか注目して対応したい。
 金融政策としては、ノルゲバンクとトルコ中銀が政策金利を公表する。ノルゲバンクは0.50%の利上げが想定されており、トルコ中銀は据え置きが想定されている。予想通りなら影響は少ないが、ノルゲバックは、声明などでのタカ派が続くとクローネ相場を支え、トルコ中銀は、サプライズ的政策金利を動かした場合、大きな動きが出るので注意しておきたい。
 経済指標としては、豪7月雇用統計、ユーロ圏6月建設支出と7月消費者物価指数・改定値、加7月鉱工業製品・原料価格指数と生産者物価指数、米国では、8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、週間新規失業保険申請件数、7月中古住宅販売件数と景気先行指標総合指数などが発表される。
 注目は、豪7月雇用統計は、結果の強弱次第、 ユーロ圏7月消費者物価指数は改定値であり、変化がなければ影響は少なく、米経済指標は、引き続き弱い結果がリスクとなる。
 要人発言としては、ジョージ・カンザスシティ連銀総裁やカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁の発言が予定されているが、落ち着きを示した米物価指数を受けて、姿勢に変化が見えるか焦点となる。
 
 為替の戦略としては、ドル円は、上値は追えず、買いはあくまで押し目待ち。売りは出来れば仲値前は反発を売っても、あまり期待を持たず利が乗れば買い戻し。その後は仲値を越えるか、超えないか見て対応となるが、ともかく押し目があれば考える形。売りのストップは135.59越え。買いは133.90割れで対応したい。 
 ユーロドルは、揉み合いが続いており、逆張りを続ける形。買いのストップは1.0123または1.0097割れ。売りは1.0203や1.0224越えで対応したい。またポンドドルは少し下値トライのリスクがあるか、基本戻り売りで考えて、1.2144をストップに1.21方向への上昇で売場探し。買い1.20を維持できるなら良いが、割れると調整を深める可能性があり、1.1960-64または、できれば1.19割れなどで深押し場を買って見る形で想定したい。
一方クロス円は、若干戻り高値をつけた感じがあり、直近安値高値をバックに逆張りとなるか、様子見ならこれをブレイクしてから逆張り場を探すのも一考となる。