今日の裏読み、表読み

昨晩は、米長期金利の低下にもドルは売られず、NY株価3指数の反発にも、クロス円の買いは見えず、不透明感が残る展開となった。やはり本格的な夏休み相場なのか、本日も整合性の薄い相場展開となる可能性には留意して対応したい。
 本日の経済指標としては、豪準備銀行・金融政策会合議事録、日6月第三次産業活動指数、英7月雇用統計、独ユーロ圏8月ZEW景況感調査、ユーロ圏6月貿易収支、加7月住宅着工件数と消費者物価指数、米国では7月住宅着工・建設許可件数と鉱工業生産・設備稼働率などが発表される。
 注目としては、英雇用統計は結果次第、米国の指標は弱い結果が続くか焦点となる。
 その他では、昨晩NY連銀製造業景気指数が相当弱い結果となったが、ウォルマートやホーム・デポの決算がもし、大幅に悪化した場合、今週発表される米7月小売売上高に対する懸念も広がりそう。米国のリセッション入りに信憑性が高まるなら、ドル売りが強まる局面もありそうだ。
 
 為替の戦略としては、ドル円は、昨日5-10日要因買いは見えず、本邦の輸入企業も夏休み入りとなっている可能性もあるのかもしれない。そうなると本日もビッドが入りづらく、追いかけて買うのは避けておきたい。また引き続き仲値後は、仲値を越えていけるか、超えないか見て方向感を決定する形となりそう。ただ、直近レンジの139.39-130.41の半値134.90は、今後も大きな注目で、ドル円が反発しても、これが上値を抑えるなら、弱い状況が続きそうだ。
 ユーロドルは、想定以上の調整が深まったが、引き続き一定の下値つきは確認しており、当面レンジ的な展開を想定している。ここからの調整は慎重に買い場を探したい。ストップは1.0097割れとして、1.01方向への調整で買い下がるも、上値は1.02台が重くなるなら利食いで、売りは1.0269越えなどで検討したい。 またポンドドルも同様で、下値は1.20を睨んで買い狙い、上値は1.2150越えなどを睨んで利食い、売りもこれをストップに検討する形。 
一方クロス円は、不透明な動きが続いているが、直近安値高値を睨んで、近い位置では逆張り場を探して、大きな値幅は期待しないで、利食いを優先しながら対応したい。