今日の裏読み、表読み

昨晩は、若干揉み合い気味の展開となったが、本日もFOMCの結果発表を控えて、様子見ムードが続きそうだ。
 金融政策としては、6月16-17日開催分の日銀・金融政策決定会合議事録、「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」などが公表される。日銀が、強く金融緩和政策を維持する姿勢を示しており、相場の反応はないだろうが、もし、インフレの見通しが上方修正されるようなケースでは、日銀に圧力がかかるとの思惑もあって、円の買い戻しを誘う局面はあるかもしれない。ただ、市場の関心は高くないことで、一応の注意となる。
 経済指標としては、日本の6月企業向けサービス価格指数、 英7月CBI小売売上高調査、米国では、5月月次住宅価格指数、S&P/ケース・シラー住宅価格指数と6月新築住宅販売件数[、コンファレンス・ボードの7月消費者信頼感指数、7月リッチモンド連銀製造業総合指数や7月ダラス連銀のサービス売上高 ・サービス部門信頼感指数などが発表される。注目は米国の住宅指数や景況感指数で、直近の流れからは弱い結果が、米長期金利の上値を抑え、ドルに売りを誘う可能性に注目したい。
その他では、本日も米5年物国債の入札が実施されることで、米長期金利の動き、またIMFの世界経済見通しの発表や米企業決算を受けた米株価の動向にも、注意を払って対応したい。

 本日の為替の戦略としては、ドル円は、下落も135円台が堅く反発しているが、戻りではやれやれの売りが出易い。仲値まではしっかりする可能性があり、早期は押し目買いをしても、仲値ではしっかりと利食いながら、更に売りも検討する形。その後は、仲値が上値を抑えると弱く、超えるなら強いと見て対応したい。
 ユーロドルは、下値つき感も、戻りは1.02後半が重く、1.0129と1.0278を睨んで逆張りとなるが、もし直近レンジを越える動きが見えた場合、順張りを検討したい。またポンドドルは、想定外に直近高値を越える堅調となったが、上値追いは避けたい。ただ、1.20などが維持されると強い形も想定されることから、こういった維持では押し目買いを検討したい。ストップは1.1960割れなどで対応する形。 
 一方クロス円は、一定の戻りを実現しており、直近安値を守るなら押し目は買っても、反発ではしっかりと利食いや売り狙いとなる。