今日の裏読み、表読み

昨晩は、日銀やECB理事会の結果で荒れた動きも、結局ドルは軟調な展開で終了した。本日は週末であり、またそろそろ本格的な夏休みシーズンに入ることもあって、一定のポジション調整の動きが続くか注目したい。
経済指標としては、英7月GFK消費者信頼感調査、日本の6月全国消費者物価指数、英6月小売売上高、ユーロ圏各国と英国の7月製造業とサービス業PMI・速報値、加5月小売売上高、米国の7月製造業・サービス業・総合PMI・速報値などが発表される。
 個別の強弱で、相場が一定の動きを示すと見られるが、特に日本の6月全国消費者物価指数が強い結果となった場合、日銀の緩和策の継続に不透明感が高まることで、円買いのリスクに注意。一方米国では、昨日も弱い経済指標が続いたが、米PMIが弱い結果を示した場合、米長期金利が更に低下し、ドル売りを誘うか注目したい。

 本日の為替の戦略としては、ドル円は、昨日の調整を見る限り、戻りではやれやれの売りが出易そう。ただ、仲値に向けては買いが入り易いこともあって、早期は買いからも検討されるが、しっかりと戻りを待って売り狙い。
ユーロドルは、ECB理事会後も1.30手前が押さえられて、下値は1.01ミドルが維持される形。このレンジの逆張りが基本となるが、基本は買い優位で考えるが、このレンジのブレイクがあるなら注意して対応したい。またポンドドルは、1.19から1.20ミドルでの逆張りで臨みたい。 
 一方クロス円は、ドル円の戻りが重くなることで、反発は売り目線から、買いはしっかりと押し目を確認して対応したい。