週末は、ドル売りに一定の巻き戻しが出たが、あくまでポジション調整的な動きの可能性が残ることは注意しておきたい。また、バイデン大統領の中東訪問が、どうも失敗に終わったようで、失望の動きが出る可能性には注意しておきたい。
一方今週は、21日のECB理事会やノルドストリーム1の定期保守点検終了を睨んで、思惑的な相場が展開となりそう。ECB理事会の利上げは想定範囲だが、ノルドストリーム1の点検後、もしパイプラインの停止が続いた場合、大きく混乱が広がることは、留意しておきたい。
本日の経済指標としては、NZ第2四半期消費者物価、加6月住宅着工件数、米7月NAHB住宅市場指数などが発表される。あまり大きな材料はなく、予想比の強弱次第で一定の動きが出ても、影響は限定される見通し。
その他では、東京市場の休場でアジア時間は動意が薄くなる。また海外でも特別なイベントもなく、様子見ムードが続きそうだが、ただ、米企業決算がスタートとしており、決算の結果を受けたNY株価指数の動向次第では、波乱も想定されることは、注意しておきたい。
本日の為替の戦略としては、ドル円は一旦のターゲットとなる140円に迫る動きもこれが上値を押さえており、この状況が当面続くか注目となる。ただ、下値も堅い状況は続く見通しで、138-139円のレンジで逆張りを基本に考えて対応したい。
ユーロドルは、パリティを割り込んだが、この位置からは一定の反発が実現している。当面の下値になるか注目されるが、ただ、戻りではやれやれの売りが出易く、基本反発では、売りを狙いながら、パリティを維持するなら買い戻しながら、買いも検討する形。ポンドドルも同様で、1.18から1.19でのレンジを想定して、逆張りを検討したい。
一方クロス円は、まちまちながら堅調に戻りを試しているが、戻りではやれやれの売りも出易い。大きめの動きがあれば、逆張り場を探しながら、軽く抜くような戦略で臨みたい。