昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米6月卸売物価指数が、総じて市場予想を上回り、引き続き欧州の景気減速懸念や日米金利差の拡大を睨んだドル買いが続いた。米10年物国債利回りは、2.912%から2.3026%まで上昇、ただ、週間新規失業保険申請件数が弱かったこと、ウォラーFRB理事が「自身の基本シナリオでは、7月は0.75%の利上げを支持」、「市場は1.00%の利上げに関してやや先走った可能性」と述べたことなどが、ドルや米長期金利の上値を抑えた。
 ドル円は、139.39まで上昇後も、下値を138.60で支え、ユーロドルは、0.9952まで下落後1.0047まで反発したが、ドラギ伊首相が辞任を表明したことが上値は抑えた。ただ、マッタレッラ伊大統領が、同氏の辞任の申し出を拒否したとの報道もあって、更なる下落は抑えられた。また、ポンドドルは、1.1878から1.1760まで下落した。
 一方クロス円は、欧米株価の軟調もあって、ユーロ円は139.77から138.56で上下、ポンド円は165.20から163.57まで売りに押され、オージー円は94.27から93.03、NZD円は85.20から84.38まで一時下落、カナダ円は原油先物価格の下落を受けて、106.94から105.28まで値を下げた。