今日の裏読み、表読み

昨日は、強いインフレを受けて、一時ドル買いを強めたが、一方では明日の米小売売上高が発表される。こちらが弱い結果となった場合、直近騒がれている米国のスタフグレーション懸念も高まることで、軟調が続く米株価もあるが、更にドルを買い進めて良いのかは不透明であることは、考慮して対応したい。
 本日の経済指標としては、英6月RICS住宅価格指数、豪6月雇用統計、日本の5月鉱工業生産・確報値と設備稼働率、独6月卸売物価指数、加5月製造業出荷、米国では、6月卸売物価指数と週間新規失業保険申請件数が発表される。
 注目としては、豪雇用統計は強弱次第、米6月卸売物価指数は、昨日強かった消費者物価指数を裏付ける結果が続くか焦点。一方週間新規失業保険申請件数は、直近の増加傾向が続くとドルの上値を押さえそうだ。
 その他特別なことはないが、バイデン大統領の中東歴訪からサウジアラビアが増産を確約するなどの成果が見えると、原油価格が抑えられて、一部に9%台の米CPIにピーク感も出る可能性もありそう。また、今週本格化する米企業決算が、株価を支えることが出来る注目したい。

本日の為替の戦略としては、ドル円は昨日も一時今年の高値を更新。ただ、利食いも出易いことで、引き続き上値追いは避けて、あくまで押し目買いのスタンス。
ユーロドルは、昨晩瞬間パリティを割り込むも、そこから反転。ただ、戻り高値を維持できておらず、上値の重い状況が続いており、突っ込み売りは避けて、大きめの反発があれば売り場探しから、現状はパリティを前に、下げ止まりでは買い戻しや買いも、次にパリティを割れるなら止めるスタンス。ポンドドルは、一応直近安値の1.1807が守られており、昨日の戻り高値となる1.1968を睨んで、逆張りを検討したい。
一方クロス円は、引き続きまちまちだが、欧州通貨の下落が相場を圧迫しており、良くてレンジ、大きめの戻りがあれば売り場を探したい。