昨晩の海外

昨晩の海外市場は、注目の米6月消費者物価指が、およそ40年半ぶりの高い伸びを記録したことで、一時ドル買いを強めたが、その後米長期金利が上げ渋ったことで、利食いが優勢となった。米10年物国債利回りは、3.071%まで上昇後2.900%まで低下した。また米ベージュブックでは、「5地区が、景気後退のリスク増大に対する懸念を指摘」、「将来の経済成長の見通しはほとんどの地区で悲観的」と示され、ボスティック・アトランタ連銀総裁は、7月のFOMCで1%の利上げに関して、「あらゆる要素を考慮へ」と発言、バーキン・リッチモンド連銀総裁が「短期的な景気後退のリスクがある」と述べたが、影響は限られた。
 ドル円は、24年ぶりの水準となる137.87まで上昇後137.10まで値を下げ、ユーロドルは、0.9998まで下落後、一時1.0122まで反発、ポンドドルは、1.1828から1.1968まで反発した。
 一方クロス円は、一時ドル円の上昇で反発も、NY株価3指数はマイナス圏で引けたことで高値は維持出来ていない。ユーロ円が138.80、ポンド円は164.12、オージー円は93.38、NZD円は84.71まで一時反発、カナダ円は、カナダ中銀が政策金利を現行の1.50%から予想を上回る2.50%に引き上げ、声明で「金利をさらにひき上げる必要があると引き続き判断」との見解が示され106.29まで一時反発した。