ドル買いが止まらない。ただ、米長期金利には上げ渋りも見えており、ドル買いを追いかけて良いのか注意して対応したい。
本日経済指標としては、英6月RBC小売売上高調査、日本の6月国内企業物価指数、豪州では、7月ウエストパック消費者信頼感指数と6月NAB企業景況感・企業信頼感指数、独ユーロ圏7月ZEW景況感調査、米6月NFIB中小企業楽観度指数などが発表される。
注目としては、豪州では良好な結果が豪ドル相場を支えるか、ZEW景況感調査は、弱い結果リスクとなる。
要人発言としては、引き続きパリティを目指すユーロ相場を睨んで、ユーロ安牽制発言が出るか、イエレン財務長官に関しては、ドル高についての発言が出るか注目される。恐らく協調介入を容認するような発言が出ることはないだろうが、ただ行き過ぎたドル高をけん制したり、為替市場の安定を強調するような発言が出た場合、一時的な円買いのタイミングがあるしれないので注意しておきたい。
その他では、株価の動き、また米10年物国債の入札を受けた米長期金利の動向には、引き続き注目して対応したい。
本日の為替の戦略としては、ドル円は今年の高値を更新も、本日はイエレンFRB議長の発言が波乱を呼ぶ可能性に注意で、買いはあくまで深押しを待ちたい。
ユーロドルは、パリティに迫る展開。安易に買いは厳しいが、早々とパリティを割るかは不透明で、買いはベンチャー気味も直近安値を割れるなら止めるスタンス。引き続き戻りを待って売り狙いが良さそう。またポンドドルも同様で、大きめの戻りがあれば売り狙い。
一方クロス円は、欧州通貨の下落が相場を圧迫することで、戻りがあれば売り場探し。直近安値の維持では買い戻しながら買って、回転させる形を想定したい。