昨晩の海外

昨晩の海外市場は、ロシア産天然ガス供給への不透明感が高まる中、エネルギー価格高騰が欧州の景気を一段と冷え込ませるとの見方、前週の米6月雇用統計を受けて、FRBが積極的な金融引き締めを継続するとの見方が続き、ドル買いが続いた。
 ドル円は、黒田総裁が支店長会議の挨拶で、「必要があれば躊躇なく追加緩和」と述べたが、これは織り込みの範囲としても、参議院選挙で自民党が大勝したことで、日銀が大規模な金融緩和策を継続し易くとなるとの見方から、投機筋の円売りが押し上げ137.75と今年の高値を更新、ユーロドルは、この独露をつなぐ天然ガスの主要パイプライン「ノルドストリーム」の定期検査でガス供給が停止したが、市場では「経済制裁やウクライナへの武器供与を理由に、露側が検査終了後も供給停止を続ける恐れがある」との警戒から1.0034まで下落、ポンドドルも1.1867まで売りに押された。
 一方クロス円は、欧米株価軟調となったこともあり、ユーロ円が137.89、ポンド円は163.04、オージー円は92.31、NZD円は83.84まで下落も、カナダ円は105.85まで反発した。