今週は、米国の6月の物価指数が最大の焦点となるが、それ以外でもイエレン財務長官の訪日、バイデン大統領が中東を歴訪することで、政治的なイベント、今週から本格化する米企業の決算発表にも注目を払って対応したい。
本日の経済指標としては、日本の5月機械受注と日銀地域経済報告公表、中国6月人民元建て融資残高・社会融資総量と外国直接投資、米6月雇用傾向指数などが発表される。重要な指標はなく、相場に影響はなさそう。
要人発言としては、黒田総裁が全国支店長会議で挨拶する。引き続き強固な緩和姿勢を強調すると見られる。これは織り込みだが。投機筋に絶好の円売りの機会を与えるか注意しておきたい。また海外では、ユーロ圏財務相会合からは、ユーロ安にけん制発言で出る可能性に留意。ベイリー英中銀総裁に関しては、インフレや英経済に悲観的な発言が出易く、こういった面がポンド相場の上値を抑える可能性、ウィリアムNY連銀総裁は、タカ派的な発言が出ても、織り込みの範囲で、逆に米経済に懸念が示されるとリスクとなりそうだ。
その他、本日は5-10日であり、仲値に向けての円売りの動きに注意だが、直近円買いも出ることで、しっかりと利食いながら対応したい。海外では、米国債の入札に注目となる。直近長短金利差の逆転が指摘される中、更に金利が拡大するようだと、株価に悪影響を与えるので注目したい。
本日の為替の戦略としては、ドル円は、5-10日要因もあって、早期は押し目買いからも、反発ではしっかりと利食い、その後は基本、136円を挟んで逆張り気味の戦略で検討したい。
ユーロドルは、金曜日の下落からは戻っているが、戻っても売りが出易く、突っ込み売りは避けて、しっかりと戻りを待って売り狙い。買いは1.0072の安値を前に、買いも検討するが、割れるならしっかりと止めるスタンスは維持したい。またポンドドルも同様で、大きめの戻りがあれば売り狙い。買いは1.1920を維持するなら買いも検討したい。
一方クロス円は、まちまちの動きだが、突っ込み売りは避けても、戻りでは売り場探し。直近安値の維持では買い戻しながら買って、回転させる形を想定したい。