昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米5月貿易赤字や週間新規失業保険申請件数が、予想より悪い結果となったが悪影響は見えず、米長期金利の反発を受けて、ドルの堅調な動きが続いた。米10年物国債利回りは、2.897%から3.017%まで反発、NY株価3指数は、揃って反発したが、リスク志向は高まっていない。尚ウォラーFRB理事は、「7月に0.75%、9月にはおそらく0.50%の利上げを支持する」と発言しているが、特に反応は見えていない。
 ドル円は、136.22を高値に、132.56まで下落後このレンジで推移、ユーロドルは、ECB理事会の議事録で「幾人かのメンバーは7月にもっと大きな利上げ幅を望んでいる」と示されたが売り圧力は強く、対クロスでの売りも伴い1.0221を高値に1.0144まで安値を更新した。また、ポンドドルは、ジョンソン首相が辞任を発表したことで、政治的な不確実性の後退を好感したポンド買いが入り1.2030まで反発した。尚ユーロポンドは、0.8445まで下落した。
 一方クロス円では、ユーロ円は、139.07まで反発後137.99まで下落、ポンド円は162.25から163.63まで反発、オージー円は92.60から93.17で底堅く推移し、NZD円は84.27から83.74まで一時売りに押され、カナダ円は、原油先物価格が大幅に反発したことで104.88まで買い戻された。