昨晩は、リスクオフの動きが広がった。ただ、世界的な景気減速懸念としても、長短金利の逆転はあったとしても、昨日大きくこれを確認するような材料が見えておらず不透明感が残るとこと。本日の6月ISM非製造業景況指数を意識した動きなのか、注意したい。
本日は、6月14-15日開催分のFOMC議事録が公表される。この時は若干サプライズ的な0.75%の利上げが実施され、今後も同様の利上げ幅が続く可能性が示唆されているが、こういった面は、一定の織り込みで反応は限定される可能性がありそう。逆にサプライズは慎重なスタンスで、こういった面が見えた場合、株価などが好感するか注目したい。
経済指標としては、独5月製造業新規受注、英6月建設業PMI、ユーロ圏5月小売売上高、米国では、MBA住宅ローン申請指数、6月サービス業と総合PMI・改定値、6月ISM非製造業景況・総合指数と5月JOLTS求人件数などが発表される。
世界的に景気減速懸念が高まる中、指標の弱い結果が、各通貨に売りを誘うか注目されるが、特にISM非製造業景況の総合指数が、悪い結果となった場合、米長期金利の更なる押し下げにつながるか注目となるが、その場合株価が好感すれば良いが、景気減速が強く意識された場合に、悪い景況となるなら大注意となる。
その他、英中銀の発言機会があるが、英経済に悲観的に見方が出た場合、また高官の辞任などジョンソン政権に不穏の雰囲気が出ているが、こういった続報なども留意しておきたい。
本日の為替の戦略としては、ドル円は、5-10日もあったのか、思ったより上昇したが、結局値を消している。一部に直近高値つき感を指摘する声も出ており、深押しは買いも、戻りではしっかりと利食いや売り狙ってみたい。
ユーロドルやポンドドルは、一旦下値付きと見たのが間違いのようで昨晩は大きく売りに押されている。下半期に向けて、ドル買いが継続するのか注意だが、ただ、こういったファースト・アクションは案外騙しにあうことも多く、慎重な対応が必要となりそうだが、戻りは重く、引き続き大きめの戻りでは売場を探しからスタートしたい。
一方クロス円は、リスクオフの動きに晒されており、突っ込みは売りは避けたいが、大きめの戻りでは売場探し。直近安値は買い戻しながら、回転させる形を想定したい。